男子バレー部のマネージャーはスカートを履かない2【稲荷崎】

【バレー部1】 ページ4

まむside




2年のその行動に、俺は驚きを隠せんかった






『皆、なにして________』





北「俺たち2年は、全員知ってました」




突然信が口を開く


その言葉に1、3年生がどよめく





北「去年のこの時期に



女やってことを玉藻から聞きました


チームが混乱すると思って、


俺らから言うたり広めんのはやめようて


約束しました



やから、玉藻だけやない、俺たちの

責任でもあります



黙っててすみませんでした」




その信の言葉に続くように、２年生みんなが


頭を下げた



『や、やめぇや、そんなん


俺が悪いねん、みんなは悪な____』


俺の言葉を遮るように、信は話し続ける



北「その時に玉藻に言いました








俺らは玉藻の味方や





俺らは仲間やって






やから









玉藻が辞めるなら





俺ら2年全員、退部します」








『えっ、、、』









みんなの手には、名前の入った







退部届









皆何も声を出さず、体育館が静まり返った









『あ、あかん



そんなんあかん！！！





そんなことしたってなんも嬉しない！！！




やめてや、皆のバレーを、







奪いた、ない、、、っ』







必死に訴えかけたが


みんなの目は真っ直ぐで、


覚悟があるんがわかった




『な、なんで、？


俺にそこまですることないやんっ、』





赤「皆で、去年のあの日




決めたんや









なんかあってたまが辞めるってなったら



俺らも辞める



俺らがたまを守るって」









その言葉に、立ち尽くす






『なんでなん、みんな________』









「「「「《仲間やからな》」」」」









2年生全員の揃ったその声に









涙が溢れた









一通り話終わるんを待ってた先輩が



口を開いた




現主「お前らみんなに辞められるんは




困るなぁ



主力もおるし、春高予選も1ヶ月後や









やから、玉藻





この紙はいらんわ」









先輩は、俺の目の前で



退部届を破り捨てた









現主「皆も、それでええな？」






その声に、力強く頷く1、3年生








『まだ、おってええんですか？




バレー部のマネージャーで、


居させてくれるんですか？』






その言葉に先輩は笑った





現主「お前らの春高まで見届けるて


決めてんねん！」

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