蜘蛛は蜂を狩るか、狩られるか【スパイダーマン】 (ページ10)

今日:5 hit、昨日:8 hit、合計:4,220 hit

2-5 ページ10

ショッカーが再逮捕される様子を車の上に乗っていたスパイダーマンと一緒に見守ると、一人の女性がこちらに歩いてきた。

「流石ねスパイダーマン。…と、貴方はMs.honeybeeだったかしら？」

「初めまして。」

「彼女と協力して捕まえたんだ。ナイスなチームワーク見てくれた？」

「残念ながら…、そんなことより強盗の動機は聞けた？」

彼女は警察だろうか？
スパイダーマンと協力しているあたり、ピーターにあの電話を掛けたのはきっと彼女だろうとすぐに分かった。
名前は"ユリ"…少なくとも彼女はスパイダーマンを信用している。

「ハニービー、ショッカーを捕まえるのに協力してくれてありがとう。貴方のことは…正直まだ分からないけど、何事もない限りは不問とするわ。」

「ええ、ありがとう。私も彼みたいに貴方と仲良くなれるよう頑張るわ。」

スパイダーマンのようにNYの街全てを守ろうだなんてそんなこと考えてないけれど、誰かの小さな危険を取り除けるようにはとは思ってる。
それに、スパイダーマンがピーターだと分かった以上もっと目を背けてはいけない気がする。

「彼は見習わない方がいいわよ。でもありがとう、考えておくわね。」

そういうなりユリは車に乗ってこの場を去っていった。
やっとことが終わりスパイダーマンに別れを…と思って横を見ると…彼はまた電話をしていた。

「やぁ、MJ…夜更かし？」

(相手はMJ…か。邪魔しないでおこう。)

小さく彼に手を振って、私もこの場を後にした。