蜘蛛は蜂を狩るか、狩られるか【スパイダーマン】 (ページ7)

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「本当…ごめん。君が時間に厳しいのは知ってるんだ…でも、どうしても間に合わなくて。」

「だから、気にしてないってば。高校の時からずっとだもの、言い訳はもう十分過ぎるくらい聞いたわ。それに、本当に大事な用事があったんでしょう？」

「…うん、そうだよね。」

私の少し棘を含む言い方に若干しょぼくれ気味のピーター、なんだか少し可愛らしく思えてきた。

「そうだ、最近ちゃんと食べてる？ファストフードだけで済ませてない？」

「あ〜……うん、そうだね。ご名答。」

「それなら何か作るわ。メイおばさんから気にかけて頂戴ってお願いされてるの。」

「おばさん…僕のことはいいのに。」

メイおばさんは家賃を払えているのかっていうのも心配していたけれど、それはまた今度にしよう。

「私のアパート、ここから少し歩くんだけど大丈夫？」

「アパート？……あぁ、うん、全然！全然問題ないよ！」

ピーターは何やら、アパートという言葉に動揺しているみたいだったけど気にしないでおこう。