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「じゃあ、また夜に。」
エリーと別れてスーパーヒーローの仕事を片付けるためにヒーロースーツを身にまとい大空へ…。
と思ったんだけど、さっきから僕の周りを飛んでいる蜂が気になる。
「…ミスハニービー。」
この蜂は本物ではなくドローンだ。
蜂のドローンが僕の指に止まったところで、後ろからブーンという音と共に何者かの気配を感じた。
「流石スパイダーマン、気づくのが早いのね？」
「いつからつけてたの？もしかして君って僕のファンだったりする？」
「貴方のファンだなんてそんなまさか…。ただ、どんな人なのか気になっただけ。このシェルター、とても素敵な所ね。」
「それは勿論！シェルターの良さが分かって貰えてよかった。ひょっとしてシェルターの中に君がいただなんてそんな冗談言わないよね？」
今までのミスハニービーなら正体を突き止めるだなんて絶対にしてこなかったはずなのに…突然どうしたのだろうか？
「ドローンでつけてたわよ。…貴方って案外可愛い顔をしているのね、もっとカッコいいのかと思ってたわ。」
(ドローン？おかしいな…シェルターの中では虫の飛ぶ音はしなかったんだけど。)
「可愛いって…全然嬉しくないけど不細工よりはましだよね？」
「断然ね。さ、私はあなたに構っている暇は無いからもう行くわね？」
そう言ってミスハニービーは行ってしまった。
(暇は無い…か、僕も夕食までしか暇はないんだけどな。…って、そんなことよりエリーから夕食に誘われるだなんて今日は本当にラッキーだ！)
この気持ちを伝えたいけれど、自分がスパイダーマンであることがばれたら危険が及ぶかもしれないし、余計な心配をかけるかもしれない。
(あぁ〜もどかしいな！)
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作者名：ひじり若葉 | 作成日時：2023年1月22日 11時
