蜘蛛は蜂を狩るか、狩られるか【スパイダーマン】 (ページ4)

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ピーターの時間稼ぎは無事成功し、私たちはメイおばさんを喜ばせることができた。

「ピーターやったね、大成功だよ。」

「あぁ、うん。そうだね。これもリーさん居てこそだよ。」

「そうだね。……あ、そうだ。もし良かったらなんだけど、今日の夜一緒にご飯なんてどう？」

やはり、どうもスパイダーマンの声とピーターの声が引っかかっているので、私は普段は絶対に言わないことを言ってみる。
ハリーやMJがいて一緒に食事はあるけど、二人きりで…なんて初めてかもしれない。

「え、本当に！！？」

まさかの誘いにピーターも驚きと喜びが隠せないようで、少し口角が上がっている。

「ここで待ってる。約束、……すっぽかしたら許さないからね？」

「分かった、なるべく…時間通りに頑張るよ。」

多分彼がスパイダーマンなんだとしたら、約束は守れないだろう…。
何でも、最近のスパイダーマンの活躍は凄いのだ。

(試しにピーターに蜂のドローンでもつけようかな…でも蜂の目は赤をとらえにくいんだよね。)

とは思いつつも、ものは試しということでやってみることにした。

「ねぇピーター、…本当にスーパーヒーローだったりしてね？」

「え、いやぁ…そんなことはないよ！ジョークさ。」

「…そうだよね。」

ピーターが少し動揺していたのは気のせいだろうか？