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大学での全講義を終えて、今日は疲れたし帰ろう…と思ってスマホで時間を確認するとデイリービューグルから新しい記事があるとのことで見てみることに。
(デーモン…。スパイダーマンと警官が協力して事件を解決…か。)
講義さえなければここに自分の名前も書かれていたのかななんてそんなことを考えながら足速に自宅へと向かった。
家に着くと、溜まっていた洗濯物を畳み、シャワーを済ませて夕飯の支度をする。
(うーん、ちょっと作り過ぎちゃったかも。それに…もうこんな時間。)
急いでご飯を済ませて寝ようと思った時、スマホの着信音が元気よく鳴り出した。
(こんな夜中に誰から…？)
名前を確認するとピーターの文字が。
「もしもし、昼ぶりだね？」
夜中に電話したことを申し訳なく思っているのか、その気持ちが声に出ている。
「…何時だと思ってるの？」
「そうだよね、本当ごめん。実は…君のアパートの近くにいるんだけど……起きてるかなって。」
「なんかデジャヴ。」
昨日、同じことを言ったMJが頭に浮かぶ。
「まさかそれだけって訳じゃないわよね？何か急ぎの用？」
私がそう聞くと、ピーターは歯切りの悪い返答をした。
「実は…、アパートを追い出されて。シェルターに行っても良かったんだけど、おばさんを心配させたくなくて…。」
(…おばさんに話してないってことは、ディナーも行ってないってことね。)
「…私今から寝る所だったの。来るなら早くね？」
「分かった！ありがとう…！！」
(アパートを追い出されたってことは、暫く泊まる場所がないわけで…もしかして毎回私のアパートに泊まるってこと？)
それはそれで、嫌なような…少し複雑な気持ちになった。
でもとりあえずは今晩のことしかお願いされていないので今晩だけの予定で…彼が来たら直ぐ寝られるように布団を用意した。
(MJが使ったままのだとあれだから…シーツと枕カバーは変えとこうかな。)
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作者名：ひじり若葉 | 作成日時：2023年1月22日 11時
