蜘蛛は蜂を狩るか、狩られるか【スパイダーマン】 (ページ15)

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翌朝、リーさんに聞いたことをMJに話している最中の事だった。

「そういえば、エリーは貴方がスパイダーマンだって知ってたわよ。」

「……え？」

そういえば、彼女は僕がヒーローは遅れてくるみたいな事を言い出してから遅刻してもあまり怒らなくなった。

「…エリーはどうやって知ったのかな？」

「さぁ、それは言ってなか……ごめんなさい。私…。」

「いや、いいんだ。それで、なんか言ってた？」

「スパイダーマンのこと、尊敬してるって言ってたわよ。」

「それってスパイダーマンだけってことだよね？」

嫌われていると思ってたから、嬉しいような…。
でも、本当の僕じゃ無い気もしてなんとも言えない気持ちになる。

「さぁ？それはどうかな…聞いてみたら？」

「……そうだね、…うん。それが一番だ。」

「じゃ、もう切るね。仮面のこと、ありがとう。」

(エリーにスパイダーマンってことがバレるし、ハニービーにも僕の素顔がバレるし……僕って案外隙があるのかな？)

「でもまぁ、エリーがスパイダーマンを気にしてるのは少し嬉しい…かな？」

(僕がエリーを助けたあの日で気づいたのかな？そうだとすると助けられて本当に良かった。)

しかし、彼女はあくまで一般人。
自分の思いを伝えるのはまた別の話ということで…。