蜘蛛は蜂を狩るか、狩られるか【スパイダーマン】 (ページ14)

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「まぁ…今度ピーターに聞いてみたら？」

イタズラっぽくクスッと笑いながらそう言うMJは少し揶揄っているようにも見えた。

「何で私がそんなこと聞くのよ。興味ないわそんなこと。」

「本当に？」

「もうこの話はやめましょう。」

「残念。でもこれ以上話したら怒られそうだから、もう終わり。」

なんでこんなに私がピーターを好き…みたいに言われるんだろう？
今まで付き合った人を振り返ってもピーターは無い、どちらかといえばハリーみたいな人がタイプな所がある。

(まぁ、ハリーはただの友達なんだけどね。)

しかし、スパイダーマンであることを含めてのピーターだと考えると少し判断が鈍るような気もする。
ピーターは優しいし、努力家で…家族思い。
そしてきっと一途な性格。
料理が下手なのと少し抜けてるところはあるけど、他に悪いところは無い。

(時間にルーズなのは確かに嫌だけど、理由が平和の為なら咎められないわよねぇ…。なんて、なんでこんなこと考えてるの私！ピーターに助けられたからって単純過ぎ。)

呆れに近い深いため息をついて、食べ終えた夕食の食器を片付けた。

「今日はもう遅いしうち泊まってく？」

「えぇ、そうさせて貰うわ。」

「OK。」