蜘蛛は蜂を狩るか、狩られるか【スパイダーマン】 (ページ12)

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ディナーを作り終えた所で玄関のチャイムが部屋に鳴り響いた。
玄関に行き鍵を開けると、MJが手で挨拶してくれた。

「久しぶり、入って。」

「いい匂い、エリーの手料理なんて久しぶり。」

私たちはそのまま椅子に向かい合わせで座り、夕食を食べることに。

「そういえば…今日はピーターとディナーをするはずだったんでしょ？残念そうにしてたわよ。」

(ピーター、さっきの電話で言ったのかな？)

「そうなんだ、でも急用出来たのはピーターの方よ？」

「ピーターはいつも忙しないものね。」

「でもまぁ…仕方ないわよね。ピーターが彼の…なんですものね？」

私がそう言うと、一瞬MJの手が止まったけれど…「そうね。」と苦笑いしながら同意した。

「…やっぱりMJは知ってたのね？」

「たまたま仕事でね。貴方には黙っててってピーターから言われてていえなかったのよ。黙っててごめんなさい。」

「…いいわよ別に。他に何か隠してることはない？例えば…付き合ってるとか？」

結構頑張って踏み込んでみたのだけど、私の言葉にMJは両手で口元を覆いながら笑った。
絶対そんなのあり得ないと言うような、そんな風な吹き出し笑いだった。

「あり得ない！だってピーターには好きな人がいるのよ？でもなんでそんなこと突然気にするの？」

「…私、スパイダーマンのことは尊敬してるの。でもピーターだって分からなかったから。」