247話 ページ37
『……ありがとう、神様。』
ドゥ｢…何か言ったか？｣
『ここからが本番だって言ったの。』
そして、少女は魔力を解放する。
ドゥ｢！｣
同時に少女の右頬に三本目のアザが刻まれた。
『サモンズ
杖を本来の姿に戻すと少女はさらに続ける。
『メモリート サーズ ムネモシュネ インクラネイション』
少女の背後に女神が姿を現す。
ドゥ｢…なるほど。
私にとっては微々たる力ではあるが少しはマシなようだな。｣
『オープフィルート』
少女がそう唱えると
少女の周りにフィルムのようなものが浮く。
ド｢な、なんだありゃ……｣
『(……これで今まで記憶してきたものを
即座に複数出すことが出来る…)』
少女はすぐさま実践した。
炎と風、剣が同時にドゥウムを襲う。
しかしやはりドゥウムは一瞬で薙ぎ払った。
ドゥ｢……出力を多少上げ複数同時に出せたところで
大して何も変わらないぞ｣
『……知ってる。
だから、まだここから。』
『(上手くいくかは分からないけどやるしかない……
これ以外に時間を稼ぐ方法がない……)』
少女は軽く深呼吸をする。
相変わらず右肩には激痛が走っていた。
しかし今はそんなことを気にしている場合は無い。
左手に持った杖を掲げて少女は再び唱える。
『ビースティフィ』
『……グリフォン』
直後、少女の横に巨大な獣が顕現する。
オ｢これは……｣
獅子の胴体にワシの頭と翼を持った獣は
そのままドゥウムへと向かっていく。
ドゥウムはすぐさま倒そうとするが、
わりと頑丈なその獣は簡単に傷はつかない。
『ッ……』
あまりの魔力消費に少女は思わずふらつく。
『(……やっぱり結構持ってかれるな、これ…
しかも普段つくるのと違って保ち続けるために
ずっと魔力が消費されてる……
けど、このままキープしなきゃ……)』
ラ｢A！！｣
ランスの声にはっとし、前に向き直ると
グリフォンの攻撃をかいくぐってドゥウムが少女に迫っていた。
すぐに杖を構えて茨と何重もの盾を出す。
ドゥウムは盾を砕いていき
少女の左肩に向けて再び剣を振り下ろそうとする。
茨で多少足止めできたためか、
ドゥウムの剣は少女の肩に少し食い込んだだけだった。
『いっ……』
少女は続けて強風を生み出してドゥウムを吹き飛ばす。
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あかり(プロフ) - おひなさん» コメントありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます🙇♀️更新遅くてすみません…！！今後も楽しんでいただけるよう励みますので気長に待っていただけると有難いです！今後もよろしくお願い致します！！ (4月19日 3時) (
レス) id: abcaf26375 (このIDを非表示/違反報告)
おひな(プロフ) - すっごい面白くて一気読みしました！！更新楽しみにしてます(*ˊ˘ˋ*) (4月16日 22時) (レス) @page40 id: b79df793ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかり | 作成日時：2024年4月1日 19時
