50話 ページ8
『(……ランスの背中、おっきい…。)』
ラ｢大丈夫か？｣
『え、うん。』
ラ｢…おい、本当に大丈夫なのか？｣
『だ、大丈夫…！
ちょっと背中が痛いくらいで意識とかに問題は無いし…！！』
ラ｢そうか。何かあればすぐに言え。｣
『うん、ありがとう…。』
そのまま、お互いに口を開かなかったため、
しばらく沈黙が続いた。
『(謝るなら…。今しかない。)』
『ねぇ。』
ラ｢どうした？｣
『……今までごめんね。』
ラ｢…何の話だ？｣
『…私、ランスにはほんとに迷惑かけたなって思ってて……。
編入してすぐの時とかさ、しつこく絡んじゃってたし。
それなのに、自分の中で色々落ち着いたら
何事も無かったみたいにランスと接してて、謝りもしなくて…
本当に申し訳ないなって思ってたの。本当にごめん。』
ランスは黙って話を聞いていたものの、すぐに口を開いて言った。
ラ｢……別に気にしていない。｣
『…え。』
ラ｢お前にだって何かしらの事情があったんだろう。
俺も最初は手段を選ばず行動していたんだ。
お前に対して強く言える立場では無い。
お互いに変わった、それでいいだろう。
いちいち謝るな。｣
『でも…。』
ラ｢いいと言っているだろう。
そんなに謝る必要は無い。｣
『(…この人は、なんでこんなに優しいんだろう。
私なんかに迷惑かけられて最悪だったはずなのに…、
こうやって私が気負わないように気をつかってくれる。)』
『……ほんとに優しいね、ランスは。』
ラ｢…おかしなことを言うな。｣
『事実じゃん。ほんとに優しすぎるよ、ランスは。』
ラ｢しつこいぞ。｣
『ランスが認めないからでしょ。』
少し空気が柔らかくなったところで、
ランスが少女に尋ねた。
ラ｢…そういえば、お前は何故神覚者を目指しているんだ？｣
『え？』
ラ｢以前、お前が俺に聞いただろう。
だが、俺はお前が神覚者を目指す理由を聞いたことがないから、
不公平だと思っただけだ。｣
『…確かに、私だけ聞いてるのは不公平かもね。
でも、私はランスほど立派な理由じゃないよ。』
少女は少し間を空けてから、意を決して話し始める。
『私が神覚者を目指しているのは…
……自由になるため。』
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あかり(プロフ) - MUZUKIさん» 初めまして！コメントありがとうございます🙇♀️貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせて頂きます！ (2月21日 18時) (
レス) id: abcaf26375 (このIDを非表示/違反報告)
MUZUKI(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。小説の内容についてですが、こちらの作品でアニメ化されていない部分までとても見てみたいため、ぜひそこまで更新していただけたらと思います！！ (2月20日 23時) (レス) @page13 id: a8533ba18a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかり | 作成日時：2024年2月17日 12時
