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78話 ページ40

フ「僕、服の方見てくるね。」

『うん、行ってらっしゃい。』


少女はフィンを見送ると、皆を微笑ましそうに見つめた。
すると、ランスが少女の方へと歩いてくる。


『あれ、マッシュは?』

ラ「先輩に捕まっている。」

『置いてきたんかい。
自分の服は見なくていいの?』

ラ「俺はいい。
そういうお前はいいのか?」

『んー……。私もいいかな。』


少女は少し考え込んだが、そう言った。


ラ「…どうした?」

『いや……。
私なんかに似合う服ないよなぁって…。』

ラ「…それはやめろと言っただろう。」

『……ごめん。』


ランスはため息を吐いた後に少女に話しかける。


ラ「似合う、似合わないは関係ないだろう。
自分が着たいと思う服を探せばいい。
何か気になる服はないのか?」

『………ワ、ワンピース…。』


その言葉を聞いたランスは少女の腕を引いた。


『わっ』

ラ「あるなら、見に行けばいい。」

『で、でも私自分で服選んだことないからわかんないよ…』

ラ「なら俺が見てやる。」


そう言うと、ランスはワンピースが置いてある場所まで
少女を引っ張って行った。


『わぁ…、いっぱいある…』

ラ「とりあえず好きな色で探してみるのはどうだ?」

『…そうだね。』

ラ「何色が好きなんだ?」

『えっと…緑、かな。』

ラ「分かった。
俺も探すからお前も探してみろ。」

『…うん。』

『(…ほんとに優しいな、ランス。)』


その後しばらく探したものの、
少女はこれといっていいと思うものを見つけられていなかった。


『(……なんか違うんだよな…。)』


そんなことを考えていると、
背後から歩いてきたランスが声をかける。


ラ「何かあったか?」


少女が首を振ると、
ランスは手に持っていたワンピースを見せてきた。


ラ「ならばこれはどうだ?」

『…!可愛い…。』

ラ「試着してみるか?」

『…うん。』


そのまま2人は試着室へと向かう。
ランスからワンピースを受け取った少女は
試着室の中へと入り、着替え始めた。
そして、ワンピースを着終えて試着室の中の鏡を見つめる。


『(可愛いけど…。どうなんだろ…。)』

ラ「着れたか?」

『あ、うん。』

ラ「見せてみろ。」

『…分かった。』


少女は試着室のカーテンを開き、ランスの前に姿を現した。


『……どう、かな。』

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設定タグ:マッシュル , MASHLE , ランス・クラウン   
作品ジャンル:アニメ
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あかり(プロフ) - MUZUKIさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇‍♀️貴重なご意見ありがとうございます!参考にさせて頂きます! (2月21日 18時) (レス) id: abcaf26375 (このIDを非表示/違反報告)
MUZUKI(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。小説の内容についてですが、こちらの作品でアニメ化されていない部分までとても見てみたいため、ぜひそこまで更新していただけたらと思います!! (2月20日 23時) (レス) @page13 id: a8533ba18a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかり | 作成日時:2024年2月17日 12時

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