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75話 ページ37

その後、マッシュとドットの争いは収まり、
フィンがドットを背負う形にはなったものの、
再び5人で並んで歩き始めた。


マ「新しい杖…?」

ラ「あぁ。少し新しい杖を試してみたくてな…。
マーチェット通りには有名な杖の店があるからな。」

『へぇー、そうなんだ。』

フ「Aちゃん、マーチェット通り初めて?」

『うん。というかこうやって通りを歩くの自体初めてかも。』

フ「えっ、そうなの!?」

『え、あ、いや、やっぱり初めてではないかな…?
(…そういえばランスにしか家のこと言ってなかった…)』

ラ「……。」


これ以上追求されないためにも、少女は再び話を戻そうとする。


『ラ、ランスは何で新しい杖を試したいって思ったの?』

ラ「…ちょうど、神覚者候補の選抜試験が
近いという噂があるからな…。」

『………。』

ラ「今年は無邪気な淵源(イノセント・ゼロ)の件もあって、
試験が前倒しになるらしい…。
が、俺らにとっては好都合。
級硬貨(コイン)の数からして、俺たちは選抜試験を受けられるだろう。
選抜試験に受かればあとは最終選考だけだ。」


そう言うと、
ランスはマッシュの方をちらっと見てからさらに続ける。


ラ「魔法が使えないお前といえど、
妹のために手を抜くつもりは無い。」

マ「……。」


そんな会話をする2人の方を少女は無言で見つめていた。
そして、その後すぐにその有名な杖の店に到着する。


ラ「着いたぞ。ここだ。」


ランスを先頭にして、皆が店の中へと入ると
店主と思われる老人が迎えてくれた。


店「いらっしゃい。イーストンの子かね。」

フ「あっ、はい。」

マ「すごい種類…。」

ド「いつ来ても杖屋はワクワクするな。」

『ね。』

ラ「杖屋は来たことがあるのか。」

『流石にね。合わない杖だったら困るし…。
それこそ頼み込んで、初めて家の敷地外に出たよ。
杖屋にだけ寄ってすぐに戻されたけど。』


笑い話のように話す少女に
ランスは何かを言うわけではなく、ただ無言で見ていた。

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設定タグ:マッシュル , MASHLE , ランス・クラウン   
作品ジャンル:アニメ
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あかり(プロフ) - MUZUKIさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇‍♀️貴重なご意見ありがとうございます!参考にさせて頂きます! (2月21日 18時) (レス) id: abcaf26375 (このIDを非表示/違反報告)
MUZUKI(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。小説の内容についてですが、こちらの作品でアニメ化されていない部分までとても見てみたいため、ぜひそこまで更新していただけたらと思います!! (2月20日 23時) (レス) @page13 id: a8533ba18a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかり | 作成日時:2024年2月17日 12時

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