73話 ページ35
そして後日、マーチェット通りにて_____。
最初に到着したフィンが皆を待っていた。
フ「ドットくん、マッシュくんのこと気遣ったのかな……。
まぁ、猶予はあるってことだし暗くなるよりはいいか……。
にしても、皆の私服ってどんなのだろう…」
フィンがそんなことを呟いていると、
後ろからドットの声が聞こえてくる。
その声に、フィンは後ろを振り返った。
ド「お待たせ〜。」
フ「ドッ………鎧!?!?!?」
ド「まぁ遊びって戦いだからな、ほぼ。」
フ「(…全然意味わからん。)」
マ「お待たせ〜。」
すると、再び背後から声が聞こえてきた。
その声はマッシュのものだったため、フィンが振り返ると……。
フ「この声はマッシュくん……トレーニーじゃん!!!!」
マ「友達と遊ぶの初めてだからどんな格好していいか分からなくて。」
フ「とはいえそのコロコロはいらないよね!?」
フ「(なんてこった…。この2人と街を歩くの嫌すぎる……)」
フィンがそんなことを思っていると、今度はランスがやってくる。
ラ「待たせたな。」
フ「!(良かった、ランスくんは普通……)」
一見普通の格好をしているランスを見て
安堵するフィンだったが、それは一瞬で裏切られる。
ランスがシャツのボタンを外すと……、
そこには妹がプリントされたTシャツが隠れていた。
フ「!?」
ラ「愛」
フ「重い!!!」
直後、プリントされた妹___アンナがウインクした。
フ「今ウインクした!?しかも喋った!?」
フィンが全力でつっこんでいる一方で
周りを警戒しながら鎧で構えているドット、
相変わらずトレーニングしているマッシュ、
プリントされた妹を見つめながら可愛いと褒めるランス。
そんな3人を見て、フィンは涙ながらに今一度思った。
フ「(この集団……、嫌すぎる!!!)」
『お待たせ。』
そんなところに少女が到着する。
フ「(Aちゃんも普通じゃなかったらどうしよう……。)」
フィンが恐る恐る振り返ると、
ワイシャツにスカートという普通の格好をした少女が立っていた。
『……なんか変?』
凝視してくるフィンに少女が尋ねると、
フィンは涙を流しながら少女の側に駆け寄った。
フ「Aちゃんんん……!!良かったよぉ…!」
『えっ、なに…!?どうしたの…?』
フィンを慰めながら、少女が辺りを見渡すと、
そこにはあの3人がいる。
『……あぁ、なるほど。お疲れ、フィン。』
少女は再びフィンを慰めたのだった。
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あかり(プロフ) - MUZUKIさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇♀️貴重なご意見ありがとうございます!参考にさせて頂きます! (2月21日 18時) (レス) id: abcaf26375 (このIDを非表示/違反報告)
MUZUKI(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。小説の内容についてですが、こちらの作品でアニメ化されていない部分までとても見てみたいため、ぜひそこまで更新していただけたらと思います!! (2月20日 23時) (レス) @page13 id: a8533ba18a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかり | 作成日時:2024年2月17日 12時