69話 ページ31
『どう、思うか……。
………ランスは…、優しくて、かっこよくて……
なんというか、一緒にいてくれると安心して、
側にいたいって思ったり…する人、かな…』
レ｢Aちゃんが好きだって確信をもってない状態で
私が断言することは出来ませんけど……。
でも、それは好きに近いんじゃないですか？｣
『……そう、なのかな…。』
レ｢Aちゃんがランスくんに抱いてる思いは
好きな人に対する思いに似ているって、私は思います。｣
レモンは微笑みながら、少女にそう伝える。
恋する乙女のレモンがいうのだから
そうなのかもしれない、少女はそう思った。
しかし……
『……仮にこれが好きっていう感情だったとしても
ランスに伝えることはないかな…。』
少女は少し自嘲気味に言う。
レモンが驚いた様子で尋ねた。
レ｢どうしてですか……？｣
『私……、今まで散々ランスに迷惑かけてきて…、
ランスは気にしてないって言ってくれたけど
やっぱり申し訳なさはあるし…。
それに…、散々迷惑かけたくせに
今更好きだなんて、虫がよすぎるよ。』
レ｢……そんなことないですよ。｣
『……でもやっぱり罪悪感があるから…。
多分伝えられないや。』
少女はぎこちなく笑いながらそう言った。
さらにこうつけ加える。
『それにさ、ランスにとっての女の子の1番は
妹のアンナちゃんじゃん…！
それが揺らぐことはきっとないよ。』
レ｢………。｣
『……だから、気持ちを伝えるようなことはしないよ。
これ以上ランスに迷惑をかけるようなことしたくないから。
これが好きっていう感情なら……、
自分の心にずっと留めておくんだ。』
レ｢Aちゃん……。｣
レモンが切なそうな表情で少女を見つめる。
そんなレモンを見て少女は何とか場を明るくしようと話を変えた。
『暗い話になっちゃってごめんね…！
せっかくの恋バナなんだからもっと明るいこと話そっか！』
少女が場を明るくしようとしていることに気づいたからか、
レモンも笑って明るい話題を話そうとする。
レ｢…そうですね！
それならランスくんにしてもらって
嬉しかったこととかあったら教えてください！｣
『え、話すの私！？』
レ｢せっかくですから教えてください！｣
『……嬉しかったことといっても……。』
レモンは少し詰め寄りながら意気揚々と尋ねてくる。
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あかり(プロフ) - MUZUKIさん» 初めまして！コメントありがとうございます🙇♀️貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせて頂きます！ (2月21日 18時) (
レス) id: abcaf26375 (このIDを非表示/違反報告)
MUZUKI(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。小説の内容についてですが、こちらの作品でアニメ化されていない部分までとても見てみたいため、ぜひそこまで更新していただけたらと思います！！ (2月20日 23時) (レス) @page13 id: a8533ba18a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかり | 作成日時：2024年2月17日 12時
