67話 ページ29
ラ｢守らなければならない時は俺がお前を守る、そう言っている。｣
『な、何それ…。
私ランスに守られなきゃいけないほど弱く見えるわけ？』
ラ｢違う。だから守らなければならない時は、と言った。
お前が常に守らなければならないほど弱いとは思っていない。｣
『…………。』
ラ｢それに…、
今の時点では俺がお前に守られただけになっているからな。
貸しをつくるのは癪なだけだ。｣
『…ランスらしいね。』
そう言いながら、少女は少しうつむいた。
『(これからって……いつまで！？
てか面倒見良いとかいうレベルじゃないでしょ…。
なんで俺がお前を守るとかさらっと言えるの…！？)』
ラ｢……おい？｣
様子のおかしい少女にランスが声をかけるも、
少女は考え込むのに夢中で、その声は届いていなかった。
『(……心臓痛い…。
それにランスがめちゃくちゃかっこよく見える……
なんで…？
そもそもランスは善意で言ってくれてるだけなのに…。)』
ラ｢おい、大丈夫か？｣
『！だ、大丈夫！！
私まだ向こうにあったお皿持ってくるね！』
ラ｢あ、あぁ。｣
突然大きな声で返事をした少女に
ランスは少し驚きつつもそう返した。
そして、少女は慌ただしくキッチンを後にする。
『なんで、なんで…？
私ほんとに……？』
少女はレモンに言われたことを思い返しながら
悶々と考えながら302号室へと向かう。
302号室の近くまで来ると、誰かが部屋の前にいることに気づいた。
『(……誰？皆でもレアンの人でもない…。)』
少女が声をかけようとすると、
反対側から誰かがその男に声をかけた。
男に声をかけたのは、レアンNo.1のアベルだった。
声をかけてきたのがアベルだったことに気づいたためか、
男は叫び声をあげながら逃げていく。
アベ｢？なんだったんだ？｣
『あはは……。』
逃げていく男を見届けると、少女は302号室へと入った。
302号室ではアビスとマッシュがちょうど話し終えたようで
何の話をしていたのかとレモンがアビスに尋ねていた。
女子に話しかけられたためか、アビスは再び震え出す。
レ｢何の話してるんですか？｣
アビ｢あっ……あわああっ、あふん｣
『なんかさっきより酷くなってる…』
少女が震え続けているアビスを見ていると、
レモンが少女に声をかけた。
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あかり(プロフ) - MUZUKIさん» 初めまして！コメントありがとうございます🙇♀️貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせて頂きます！ (2月21日 18時) (
レス) id: abcaf26375 (このIDを非表示/違反報告)
MUZUKI(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。小説の内容についてですが、こちらの作品でアニメ化されていない部分までとても見てみたいため、ぜひそこまで更新していただけたらと思います！！ (2月20日 23時) (レス) @page13 id: a8533ba18a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかり | 作成日時：2024年2月17日 12時
