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66話 ページ28

『料理作ってくれたんだしいいよ、ランスは休んでて。』

ラ「それはお前もだろう。
それに2人でやった方が早く終わる。」

『そ、そうだね……。
(今2人になるのはちょっと困るんだけど……。
かと言ってレモンちゃんはマッシュのベッドの上で何かしてるし
そのマッシュはレアンの人と話してるし
フィンはさっきレアンの監督生に連れてかれちゃったし
ドットはなんか倒れてるし……。)』

ラ「おい、行かないのか?」

『あ、うん!今行く!』


結局どうすることも出来ないまま、
少女はランスと2人でキッチンへと向かったのだった。









キッチンに着くと、2人は早速片付けを始めた。
お互いに何かを話すわけではなく、
黙々と片付けを進める。


『(……良かった、話しかけたりしてこないや。)』


少女はそんなことを思っていたが、
直後ランスが口を開く。


ラ「……足の方は問題なさそうだが、
背中の方の怪我は大丈夫なのか?」

『え?』

ラ「先程まではレモンがいたからな。
お前のことだ、レモンに心配をかけさせないために
背中は軽い怪我というくらいにしか言っていないだろう。」

『よくご存知で……。』

ラ「だろうな。
それで大丈夫なのか?」


ランスが少女の方を見つめながらもう一度尋ねる。


『……うん。』

ラ「……嘘をつくな。」

『う、嘘じゃないよ!!』

ラ「お前意外と嘘が下手だな。
どう見たって嘘をついているだろう。」

『………。(私こんなに嘘下手じゃなかったのに…!)』


少女は黙り込んだ。
ランスが少し心配そうに尋ねる。


ラ「……まだ痛むのか?」

『いや、痛いわけじゃないんだけど……。』

ラ「ならばなんだ?」

『……ちょっと傷が残りそうかな、って…。』

ラ「…………。」

『いやでも私が勝手にやったことだから
ランスは気にしないで!ね?』

『それに、傷なんて別に残ったところで気にしてないし!』


口を閉ざしていたランスが、再び口を開いて言う。


ラ「……お前は女なんだから気にしろ。
体に傷なんてない方がいいだろう…。」

『!』

ラ「……これからはお前に後々残るような傷は負わせない。」

『…え。』


ランスは少女を真っ直ぐ見て、真剣な声で続けて言った。

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設定タグ:マッシュル , MASHLE , ランス・クラウン   
作品ジャンル:アニメ
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あかり(プロフ) - MUZUKIさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇‍♀️貴重なご意見ありがとうございます!参考にさせて頂きます! (2月21日 18時) (レス) id: abcaf26375 (このIDを非表示/違反報告)
MUZUKI(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。小説の内容についてですが、こちらの作品でアニメ化されていない部分までとても見てみたいため、ぜひそこまで更新していただけたらと思います!! (2月20日 23時) (レス) @page13 id: a8533ba18a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかり | 作成日時:2024年2月17日 12時

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