63話 ページ25
レ｢それにしても2人とも何でもできて本当に凄いですよね！｣
『え？』
レ｢ランスくんもAちゃんも魔法はもちろん、
勉強も料理もできるじゃないですか…！
もう完璧ですよ！！｣
『いやいや、そんなことないよ。』
レ｢私は特に料理とか全然だめなので……尊敬です！｣
『(自覚はあったんだ……。)』
レ｢2人は苦手なものとかないんですか？｣
レモンはふと疑問に思ったのか、ランスと少女に尋ねた。
『私は雷がだめなんだよね……。』
レ｢雷、ですか？｣
ラ｢意外だな。｣
『そう？ちょっとトラウマみたいな感じというか……。
そういうランスはなんか苦手なものないの？』
ラ｢…………ない。｣
ランスはかなり間を空けてから答えた。
『……今の間なに？』
ラ｢何の話だ。｣
『いや分かるでしょ。不自然な間があったじゃん今。
…なになに？なんかあるの？』
ラ｢ないと言っている。｣
『うそ！絶対なんかあるでしょ！
ね、誰にも言わないから教えてよ。』
ラ｢断る。｣
『いいじゃん！』
ランスは頑なに答えようとはしなかった。
少女は何とか聞き出そうとランスに迫る。
そんな2人をみてレモンはときめいていた。
レ｢はわわわわ｣
『……どうしたのレモンちゃん。』
レ｢距離が近いなって思って……。
でも、積極的なのはいいと思いますよ！！｣
『え…。』
レモンの言う通り、2人の距離はかなり近かった。
そのことに気づいた少女は一気に顔を赤くする。
『え、わ、ごめ……。』
ラ｢…どうした？｣
『べ、別に！！
(なんかすごいドキドキする……。なんで…？)』
ラ｢…おい、大丈夫か？顔が赤いが……。｣
『大丈夫！大丈夫だから！』
レ｢Aちゃん…！やっぱり……！！｣
ラ｢なんのことだ？｣
そんなことを話していると会場の準備を大方終えたフィンが
3人を呼びにキッチンに入ってきた。
フ｢皆！準備だいたい終わった、よ……？｣
フィンは目の前の光景を見て少し戸惑っていた。
顔を赤くして考え込んでいる少女、
そんな少女に嬉しそうに話しかけるレモン、
2人をみて珍しく困惑している様子のランスがそこにはいた。
フ｢ど、どうしたの？ランスくん。｣
ラ｢俺にもよく分からん。｣
レ｢Aちゃん！やっぱりそうなんですか！！｣
『いや、違う…。そんなんじゃないって……。』
レ｢説得力ないですよ…！｣
『(そんなわけ……。)』
少女自身も知らない感情に戸惑いを隠せずにいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 230人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかり(プロフ) - MUZUKIさん» 初めまして！コメントありがとうございます🙇♀️貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせて頂きます！ (2月21日 18時) (
レス) id: abcaf26375 (このIDを非表示/違反報告)
MUZUKI(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。小説の内容についてですが、こちらの作品でアニメ化されていない部分までとても見てみたいため、ぜひそこまで更新していただけたらと思います！！ (2月20日 23時) (レス) @page13 id: a8533ba18a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかり | 作成日時：2024年2月17日 12時
