自由への道 2【MASHLE】

59話 ページ18

そして、翌日である。


『おはよう、レモンちゃん。体調大丈夫？』

レ｢はい！大丈夫です！
Aちゃんこそ、怪我は大丈夫ですか？｣

『うん、平気だよ。』


そんな会話をしながら、
身支度を済ませた少女たちは教室へと向かった。
すると背後から何やら声が聞こえてくる。


？｢モゴモゴ！！モゴモゴ！！(※レモンちゃん！！Aちゃん！！)｣

レ｢え、なんですか…！？｣


少女たちが振り返ると、
そこには包帯を全身に巻き、車椅子に乗ったドットが居た。


『……え？』

レ｢ド、ドットくん……？｣

『え、そうだよね……？そんなに大怪我してたの…？』

レ｢昨日の感じだと、
あそこまでの大怪我って感じじゃなかったですけど……。｣

『……保健室行っただろうから、
先生にどの程度の怪我なのか確認してくるね。』

レ｢……はい、お願いします。｣


少女は困惑しながら、保健室に向かいドットの状態を聞いた。


教｢あぁ、さっきの赤髪の子ね！｣

『はい。どんな感じの怪我をしたのかなって……。』

教｢かなりの重症だったのよ…。
肋6本、頭蓋陥没、両腕両足複雑骨折、
血豆、内臓複数損傷…って感じかしら。｣

『……よく生きてたな、ドット…。
ありがとうございます。』


保健室にいた教師にお礼を言い、保健室を後にした少女は
レモンとドットの元へと向かった。


レ｢あ、おかえりなさい！なんて言ってましたか？｣

『えっとね……、肋6本、頭蓋陥没、両腕両足複雑骨折、
血豆、内臓複数損傷って感じらしい……。』

レ｢そ、そんな大怪我を…！？
ごめんなさい！ドットくん！！｣

ド｢モゴモゴモゴモゴモゴモゴ！
(※レモンちゃんのためならこれくらいの怪我なんともないぜ！)｣

『(……何言っとるか全くわからん。)』

レ｢私が車椅子押していきますね…！｣

ド｢モゴモゴモゴ……！！(※レモンちゃんが俺の為に……！！)｣

『(あ、なんか今のはわかる気がする…。)』


レモンがドットの乗った車椅子を押しながら進んでいると
前方に何やら揉めている、マッシュ、フィン、ランスがいた。


『またなんか絡まれたのかな……。』

レ｢とりあえず行ってみましょう…！｣


少女たちがマッシュたちの元へと近づくと、
ドットはマッシュたちに絡んでいたと思われる男に向け唾を吐いた。
すると、マッシュたちもこちらに気づいたようで、
直後フィンが激しく動揺し始めた。

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