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4話 ページ6

編入試験の結果が出ていた。
少女は2位。
普通に考えれば悪くない順位だが
少女は深く落ち込んでいた。

『(1位になれなかった……。
これじゃ"あの人たち"に色々言われるに決まってる。
1位は……ランス・クラウン……。
こいつを何かで負かせば
"あの人たち"もまだ許してくれるかな。)
ランス・クラウン……。』

?「なんだ」

『!?』


知らぬ間に、少女のすぐ側には
2次試験の際に話したあの水色の髪の少年が立っていた。


『何の用?』

水色の髪の少年「今貴様が俺の名を呼んだんだろう。」

『……あんたがランス・クラウン?』

ラ「そうだが。」

『(こいつがランス・クラウン……。)
もうあんたに負けたりしないから。』

ラ「何の話だ。貴様に構っている暇はないと言っただろう。」

『私は1番にならなきゃなの。
あんたを負かして、編入生の中では私が1番になる。』

ラ「俺が貴様に負けるわけが無いだろう。
迷惑だ。関わってくるな。」


ランスは冷たく言い放つと去って行った。
遠のく背中を見つめながら
少女は1人、彼を負かすことだけを考えていた。




その後、ユニコーンによる寮分けが行われた。
ユニコーンの選別により少女はアドラ寮になった。


『(寮か……。誰かと同室なんて嫌だな。)』


そんなことを考えながら歩いていると、
少女の寮の部屋、502号室に着いた。
ルームメイトは既に中にいるようで
部屋の中からは荷物を整理しているような音が聞こえた。
意を決して少女が部屋に入ると


?「あ、こんにちは!あなたがルームメイトですか?」

『君…。編入試験の時の。』


そこに居たのは編入試験でキノコ頭の少年の側にいた
リボンをつけた少女だった。


?「ということは、あなたも編入生なんですね……!
私はレモン・アーヴィンといいます!
よろしくお願いしますね!」


レモンと名乗った少女は笑顔で少女に挨拶をした。


『私はA・フライハイト。よろしく。』

レ「Aちゃんですね!よろしくお願いします!」


少女にとって、仲間や友達というのは必要のないもの。
しかし、明るい笑顔で迎え入れてくれたレモンを見て、
少女はその考えが少し揺らいだような気がした。


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本来寮の部屋は
内部進学組と編入組で同室になりますが、
この小説では人数の都合で編入組同士が
同室になるという場合ができてしまったことにしています。
ご了承ください。

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設定タグ:マッシュル , MASHLE , ランス・クラウン   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:あかり | 作成日時:2024年2月6日 7時

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