42話 ページ48
イ「それにしても、あなた本当に可哀想だから占ってあげるわ。」
『いや、戦い始める流れだったじゃん。』
イ「ほら大人しくして。」
『攻撃していい?』
ア「その場合は僕が防ぐさ。」
『うざ……。』
少女とバカップルの戦いが始まるかと思いきや、
カップルの彼女の方___イザベラが少女を占い始めたのであった。
イ「……あら。」
『……なに。』
イ「あなたにも運命の人が現れそうよ。」
『……ほんとに当たるの?その占い。』
ア「イザベラの占いは必ず当たるよ。」
『あんたに聞いてない。』
ア「イザベラを馬鹿にするのは許さない。」
『尋ねただけじゃん。』
カップルの彼氏の方___アンドレと少女が口論していると、
水晶玉を覗いていたイザベラが語り始める。
イ「それにあなたの運命の人は、もう既に近くにいるみたいね。
彼が愛し合う存在になるとは限らないけど、
あなたの運命の人であるのは間違いないわ。」
『尚更当てにならない……。そんな人、側にいないんだけど…。』
イ「しっかりと自覚してないだけよ。
あなたはその彼が最近気になっているんじゃなくて?」
『(……気になってる男…。)』
少女の頭に、水色の髪の男がよぎる。
『(いやいや…。気になってるというか
謝らなきゃいけないから気がかりなだけだし…。)』
ア「その顔……。いるようだね?」
『違います。』
イ「照れなくていいのよ。
人を好きになることはおかしなことではないのだから。」
『全然話通じないじゃんこの人たち。』
『……てか、もういいよね?
さっさと終わらせて友達迎えにいかなきゃなの。』
ア「僕たちに勝つつもりでいるのか?」
『あんたら、
イ「……それがなに?」
『そんな連中に負けるつもりないから、私。』
ア「既に2対1になっているのにかい?」
『それが?』
イ「随分と自信があるようね。
しっかりと……負かしてあげるわ。」
『かかってきなよ。』
こうして、
今度こそ少女とカップルの戦いは始まったのであった。
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作者名:あかり | 作成日時:2024年2月6日 7時