自由への道【MASHLE】 (ページ5)

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3話ページ5

ウ｢それでは、A・フライハイトの最終面接を始める。
早速じゃが、何故我が校を選んだのかね？｣

『御校のカリキュラムを通して学ぶことで
神覚者になれると思ったからです。』

ウ｢神覚者になることが目的なのかね？｣

『はい。それだけです。』

ウ｢君にはポテンシャルがある。
神覚者になるのも叶えられない夢では無いかもしれん。
神覚者を目指すのは良い事じゃ。
じゃが、それは多大な力を得るようになることに等しい。
それを何も考えずに行使してはならん。
多大な力は人を傷つけることもあるのじゃ、
それだけは忘れぬように励むといい。
弱きを助け強きを挫く、
強き者としての資質(ノブレス・オブリージュ)が大切なのじゃ。
心配せずとも、君はその資質を
きっと持っているじゃろうがな。｣

『…ありがとうございます？』

ウ｢フォッフォッフォ
あまり分からんかったか？
君にも色々と事情があるのじゃろう。
今は自分が上に行くことに執着してるのかもしれぬが、
いずれ君が強き者としての資質(ノブレス・オブリージュ)を大切にできる時が
必ず訪れると信じておる。｣

『……はい。』

ウ｢ようこそ、イーストン魔法学校へ。｣

『(弱きを助け、強きを挫く……。
強きを挫くのはやらなきゃいけない。
でも弱きを助ける必要なんてない……。
周りを気にしてる暇なんかない。)』

少女には必ず神覚者にならなければならない理由がある。
そのためにはなりふり構っていられないのだ。
校長の言葉について考えながら、
少女はイーストン魔法学校へと足を踏み入れた。