With all my love.(2) ページ40
その後、なんやかんやあったものの、
2人とも無事に、渡すチョコを完成させることが出来た。
レ「明日渡すのが楽しみですね!」
『そうだね…!皆、喜んでくれるといいけど……。
(ランス、受け取ってくれるかな…。)』
レ「さぁ、明日に備えて早く寝ましょう!」
『うん、おやすみレモンちゃん。』
レ「おやすみなさい!Aちゃん!」
少しの不安を抱えながら、少女は眠りについたのだった。
そして翌日_________。
決戦当日、バレンタイン。
『じゃあ、皆を探しに行こっか。』
レ「はい!」
2人が少し歩いていると、
前方にマッシュ、フィン、ドットが歩いているのが見えた。
レ「あ!皆さ〜ん!!」
ド「レモンちゃん!?それにAちゃんも!」
マ「どうしたの2人とも?」
『今日バレンタインでしょ?皆にもチョコ渡そうと思って。』
フ「本当…!?ありがとう!」
マ「バレンタイン?」
『友達とか好きな人にチョコを渡して気持ちを伝える日のことだよ。』
マ「なるほど。」
レ「マッシュくんには、
ちゃんとシュークリーム作ってきたんですよ!!
フィンくんとドットくんにはガトーショコラです!」
ド「レモンちゃんが俺に……!!!」
ドットは感動のあまり、受け取った瞬間、
膝から崩れ落ちて泣いている。
当のレモンは早速食べ始めたマッシュに
感想を聞くなどすることに夢中でドットには目もくれないが。
『これは私から。生チョコだよ。』
フ「わぁ、ありがとう!」
マ「ありがとう。」
ド「Aちゃんまで…!!ありがとう…………。
…俺は今日死ぬのか……!?」
そう言ってドットは床に突っ伏した。
少女は辺りを見回して尋ねる。
『ところで……。ランスは一緒じゃないの?』
フ「今日はまだ会ってないんだ。」
『……そうなんだ。』
レ「今日はまだまだ長いですし、この後渡すチャンスがありますよ!」
『……うん、そうだね。』
少女たちは、教室へと向かったのであった。
すると、ランスは教室にいたようで、既に多くの女子に囲まれていた。
A「ランスくん!!これ受け取ってください!!」
ラ「いらん。」
A「そんなこと言わずに…!お願いします!!」
ため息をつきながらも、埒が明かないと思ったのか
ランスは女子たちから渡されるチョコを受け取っていた。
A「キャー!!!ランスくんに受け取ってもらっちゃった!」
B「じゃあ私の分も!!」
C「私も!」
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作者名:あかり | 作成日時:2024年2月6日 7時