With all my love.(1) ページ39
番外編という形で書きたいと思います。
自己満なので興味のない方はスルーしてくださって構いません。
夢主ちゃんとランスは既に付き合っている設定です。
バレンタイン_______。
それは乙女にとって、決戦の日である。
この日には隠すことなく様々な想いを伝えることができるのだ。
502号室の少女たちも、各々の想い人に想いを伝えるべく
バレンタインに向けて準備に取り掛かっていたのであった……。
レ「さぁAちゃん!早速チョコを作りましょう!!」
『レモンちゃんは何を作る予定だっけ?』
レ「私はもちろんシュークリームですよ!!」
『……やっぱり?』
レ「はい!マッシュくんにはシュークリーム、
他の皆にはガトーショコラでも作ろうかなって思ってます…!」
レモンは絶対に美味しく作るぞと意気込んでいる。
そんなレモンを苦笑いしながら少女は見つめていた。
『(……レモンちゃんって料理苦手だったんじゃ…。)』
レ「Aちゃんは何を作るんですか?」
『私は生チョコにしようかなって…。』
レ「皆にですか?」
『…うん。
まぁ、ランスのはちょっと形を変えようかなって……。』
レ「形、ですか?」
『………。その……、ハート形に……。』
少女は顔を真っ赤にして、俯き気味に小さな声で話した。
それを聞いたレモンは、興奮気味に少女に話しかける。
レ「とっても良いじゃないですか……!
ランスくんの分だけハート…!!特別感があって素敵です!
ランスくん絶対喜びますよ!!」
『……そうかな。喜んでくれればいいけど…。』
レ「大丈夫ですよ!!頑張りましょう、Aちゃん!」
『うん…!頑張ろう、レモンちゃん!』
こうして2人はチョコレート作りに取り組み始めた。
2人とも順調に作っているように見えたが、
途中でレモンがしくしくと泣き出した。
『どうしたの?レモンちゃん。』
レ「シュークリームは大丈夫そうなんですけど
ガトーショコラが上手く出来なくて……。」
『………。(ガトーショコラというか……、ヘドロ……?) 』
『じゃ、じゃあ一緒に作ろうか…?』
レ「え、でもAちゃん、自分の方が……。」
『私のはそんなに難しくないし、全然大丈夫!
レモンちゃん、難しめのに挑戦してるし手伝うよ。』
レ「Aちゃん……。ありがとうございますぅぅぅ!!」
泣きながらしがみついてきたレモンの頭を撫でながら、
少女はどうにか完成させようと心に決めたのであった。
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作者名:あかり | 作成日時:2024年2月6日 7時