検索窓
今日:173 hit、昨日:427 hit、合計:212,836 hit

36話 ページ38

少女はある程度の距離を保ってレモンの後をつける。


『……どこ向かってるの…?』


するとその時、
レモンの様子をうかがっている少女の肩に誰かの手が乗せられた。


『キャッ……!?』


少女が小さな悲鳴をあげ振り返ると、そこにはランスが立っていた。
ランスの後ろにはマッシュやフィン、ドットもいるようだ。


『…な、なんでこんなところに…?』

ラ「それはこちらのセリフだ。何をしている?」

『…あれ。』

ラ「?」


少女がレモンの方を指さしたため、ランス達もレモンを見た。


ド「レモンちゃんじゃん。後ろ姿もカァイイなぁ……。」

フ「……。」


突如鼻血を流し始めたドットに、引いているフィンてあった。


ド「おーい!!レモ…」

『しっ!静かに…!!』

ラ「……。様子がおかしい…。」


レモンを呼ぼうとするドットに、
少女が静かにするように呼びかけ、ランスが口を塞いだ。
直後、レモンは奇妙な動きをし始める。


フ「ひいッ…」

『とりあえず隠れて…!』


レモンから死角になる位置に皆で隠れる。
悲鳴をあげそうになっているフィンの口はランスが塞いでいた。
そして、レモンは振り返りこちらを見た。
振り返ったレモンには目がなく、まるで人形のようだった。
レモンがこちらを見なくなるまで、5人は息を潜めた。
レモンがこちらを見なくなった時、ドットがまず口を開く。


ド「……おい、嘘だろ…。
目がなかったけど、
レモンちゃんってだけでカワイイってことに…
気づいちまったよ、俺は。」

フ「……。」


再び鼻血を流すドットにまたも、フィンは引いている。


『どうしちゃったの…、レモンちゃん……。』

ラ「あれは完全に魔法だ…。」

フ「待って…、どっか行っちゃうよ、レモンちゃん…。」

マ「追わなきゃ。」

フ「あそこの角を曲がって行ったよ…!」

『急がないと…!見失っちゃう…!』


どこかに向かい、進んでいくレモンを5人が追いかける。
レモンが曲がった曲がり角の先を見た少女たちは驚愕した。
なぜなら、そこには壁があり、
レモンの姿も消えていたからである。


ド「は?」

マ「いない……。」

ド「嘘だろ!?行き止まりだぞ、ここは!!」

マ「……。」

『……レモンちゃん…。どこに……。』


突如姿を消した大切な友達に、少女の不安は募っていった。

With all my love.(1)→←35話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (118 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
301人がお気に入り
設定タグ:マッシュル , MASHLE , ランス・クラウン   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あかり | 作成日時:2024年2月6日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。