自由への道【MASHLE】 (ページ4)

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2話ページ4

水色の髪の少年｢……何か用か。｣

『！』

少年が声をかけてきた。

『別に…。何も無いけど。』

水色の髪の少年｢ならばその迷惑な視線をやめろ。
貴様に構っている暇などない。｣

『(何こいつ、ムカつく)構ってもらわなくていいんだけど。』

水色の髪の少年｢フン｣

少年は何かを言う訳ではなく、離れていった。

『ムカつくやつ……』

先程の少年に対する苛立ちを抑えていると
突如迷路の方から破壊音が聞こえてきた。

『なに…？』

その破壊音は徐々に近づき、
目の前の巨大迷路の壁が破壊された。

『(……なんで破壊？というかさっきのキノコ頭だ。)』

ゴール地点にいた者たちがキノコ頭の少年を非難していると
少年の側にいたリボンをつけた少女が叫ぶ。

リボンをつけた少女｢やめてあげてください！！
彼は悪くないんです！！｣

すると、試験官のクロード・ルッチもまたやめろと叫んだ。
リボンをつけた少女がいうには、
キノコ頭の少年を落とすために足止めをするよう
クロード・ルッチに指示されたようだった。
また、キノコ頭の少年にプロポーズされたらしい。

『(最低な試験官だな。まぁ私には関係ないけど。
というかなんでプロポーズの話になったんだろ。)』

黙っていたクロード・ルッチは口を開き、
キノコ頭の少年のようなふさわしくない者を落とすことの
何が悪いのかと開き直っていた。
そして、キノコ頭の少年とリボンをつけた少女2人を
不合格にすると言い出した。

『……理不尽だな。』

少女は杖を構え、魔法を使おうとした。
すると、いつの間にかクロード・ルッチのすぐ側にいた
キノコ頭の少年がクロード・ルッチの杖を折ってしまった。

『うわ…。』

キノコ頭の少年のありえない行動にドン引いていると
ウォールバーグ校長が現れた。
校長はこれより先の試験は自分が監督すると言い、
1人目としてキノコ頭の少年を連れていった。

『校長との最終面接をクリアすれば入学できる…。
あと少しだ……。
(あれ…。そういえばなんで私さっき杖を構えたんだろう…。
あの2人が不合格になったってどうだっていいのに。
理不尽な扱いが許せないから…？)』

そんなことを悶々と考えていると
少女の最終面接の順番が回ってきた。
空間転移が行われ、最終面接が始まった。