27話 ページ29
ある日、少女と歩いていたレモンがあることに気がつく。
レ｢Aちゃん…！あれ見てください！｣
『魔法の秤？』
レ｢ほとんどの金の
レアン寮に独占されてます…！｣
『！ ほんとだ。アドラやオルカの何倍もあるね…。』
レ｢これはまずいですよ…！
このままじゃ今年の神覚者は
レアンから選ばれることになっちゃいます！｣
『…それは結構やばいね。
マッシュ達にも知らせに行く？』
レ｢行きましょう！｣
こうして少女とレモンは302号室へと向かったのであった。
一方その頃302号室では…、ある2人が喧嘩をしていた。
ラ｢何故貴様がこの部屋にいる。
そして何故髪型が変わっている。｣
ド｢それはこっちのセリフだ！
イメチェンだイメチェン。レモンちゃんは前髪ある方が好きな感じがゴニョゴニョ…｣
どうやらドットはレモンに惚れているらしい。
フ｢何でランスくんもドットくんも僕の部屋で喧嘩してるの！？｣
フィンは耐えきれずつっこんだ。
ド｢面白くない率500%だぜ。出てけ、この部屋から。｣
フ｢いや僕の部屋なんだけどここ！！｣
ド｢イライラするぜお前見てっと！
俺はツラがいい奴が死ぬほど嫌いなんだ！！｣
ラ｢フン…
俺も品のない奴は死ぬほど嫌いだ。
今すぐこの世から消し去ってやってもいいんだぞ。｣
フ｢え？｣
ド｢上等だ…。3回殺してやるぜ。｣
フ｢いや…え？｣
ラ｢いいだろう｣
フ｢いやっ…ちょ、いやっ、まっえっちょっ…｣
部屋の主を置き去りにして、
喧嘩はどんどん白熱し、ついに2人は杖を構えた。
フ｢お願いだから外でやってぇぇぇぇぇ！！！｣
フィンが叫んだその時、ドアが破壊された。
そしてそこから入ってきたマッシュが口を開き、こう言った。
マ｢ほんと部屋の物が壊れるから外でやってくれない？｣
ド/フ｢(フッ…、矛盾も矛盾。大矛盾よこいつぁ…。)｣
しばしの沈黙の後に、ドットがポケットを探り始めた。
ド｢ったく…。ふざけてんじゃねーぞまじで。｣
ドットは綺麗に包まれたある物を取り出す。
ド｢ほらこれ。｣
フ｢なにこれ…｣
ド｢は？人の部屋上がる時の手土産だろうが。常識だろ。｣
ドットがポケットから取り出したもの、
それはハーブティーであった。
ド｢めちゃくちゃ香りがいいからそれ俺のお気に入り。｣
フ｢う、うん…。｣
ドットは口と態度のわりに育ちが良いようだった。
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作者名：あかり | 作成日時：2024年2月6日 7時
