20話 ページ22
結局4人で行動することになった少女たち。
さらに森の奥へと進んで行った。
レ「ひぃっ!!!Aちゃん!!サソリが!」
『銅の
レ「怖いですぅぅぅぅ!!!」
『ほら、杖構えて。大丈夫だから。』
レ「うぅ……。」
『ちゃんと狙いを定めて……、今!』
レ「ナルコス……!」
『ほら、出来たでしょ?』
レ「やりました…!ありがとうございます、Aちゃん!」
『いーえ。ほら、次はフィンも。』
フ「えっ、僕も!?」
『大丈夫だから。
フィンだって銅の
ちょうど向こうから一体サソリ来たよ。』
フ「……ナルコス…!!
やった…!倒せた…!!」
喜ぶ2人を少女は柔らかな目で見つめていた。
そんな少女にランスが話しかける。
ラ「…てっきりお前が全部やるのかと思ったが。」
『それじゃ2人のためにならないでしょ。』
ラ「……お前もそんな考え方をするようになったのか。」
『…何目線なの?』
ラ「思ったことを言っただけだが。」
『あっそ…。
…とりあえずマッシュでも探す?』
レ「はい!!」
『返事はや』
そんなことを話して、また動き出そうとしたその時、
レモンの背後にサソリが現れていた。
ラ「!レモン…!」
レ「え…。」
『(銀の
レモンちゃん!』
少女は咄嗟にレモンの手を掴み、自身の方に引き寄せた。
サソリの攻撃がレモンに当たることは無かったが、
その攻撃は少女の頬を掠め、眼鏡を弾き飛ばしてしまった。
『(早く、魔法を…!)』
ラ「グラビオル」
ランスの魔法により、サソリは倒れた。
『…良かった。』
フ「大丈夫!?2人とも!」
レ「Aちゃん…!ごめんなさい、私のせいで…!!」
『レモンちゃんのせいじゃないよ、気にしないで。』
レ「で、でも顔に傷が…!」
『大した怪我じゃないって。ほんとに平気。』
サソリを完全に倒せたか確認し終えたランスが歩み寄ってくる。
ラ「大丈夫か?」
『…助かった。ありがとう。』
ラ「別にいい。それより手当をするぞ。」
『大した怪我じゃないから大丈夫だって。
手当する道具もないし。』
ラ「絆創膏ならここにある。」
そう言って、ランスは懐から絆創膏を取りだした。
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作者名:あかり | 作成日時:2024年2月6日 7時