自由への道【MASHLE】 (ページ21)

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19話ページ21

少女とフィン、レモンの3人が森に入ると
レモンが少女に意気揚々と話しかけた。

レ｢Aちゃん！！さっきのあれはなんですか！？｣

『あれ？』

レ｢ランスくんとのやり取りですよ！！
いつの間にそんな関係に！？｣

『いや、別にあいつとは何も…。』

フ｢…あれで？｣

『……確かになんか距離近かったけど、
ほんとになんにもないよ…。』

レモンとフィンは顔を見合わせている。

『あいつ面倒見良いんでしょ？
なんでかは知らないけど
私も面倒見る対象に入れられたんじゃないかな。』

フ｢それにしても距離が近いような…。｣

レ｢仮に相手が私だったらあんなことしないと思いますよ。｣

『そんなことないと思うけど…
女子だと妹としか交流なくて感覚バグってるんじゃない？』

フ｢うーん……。｣

そんなことを話していると、森サソリと遭遇した。

フ/レ｢うわぁぁぁぁ！！！！/嫌ァァァァァァ！！！！｣

『2人とも、あれ銅の級硬貨(コイン)相当のだよ。』

『ナルコス』

レ｢流石Aちゃん…！
ありがとうございますぅぅぅ！！｣

フ｢ありがとうううう｣

『(大丈夫かなこの2人……)』

そうして道中現れたサソリはほとんど少女が倒す形で
3人はどんどん森の奥へと進んで行った。

フ｢ほんとにすごいよ、Aちゃん！
銀の級硬貨(コイン)相当のも難なく倒しちゃうなんて！｣

レ｢Aちゃんが一緒で良かったですぅぅぅ｣

『あはは…』

ラ｢…お前ら。｣

フ｢あ、ランスくん！！｣

レ｢ランスくんにAちゃんがいればもう安心です！！｣

『え、一緒に動くの？』

ラ｢それはこちらの台詞だ。｣

フ｢一緒に動こうよぉぉぉ！！！怖い！！！｣

レ｢そうですよ！！人が多い方が絶対にいいです！！｣

フ/レ｢見捨てないでぇぇぇぇ！！！！｣

フィンとレモンは泣きながらランスにしがみついている。
ランスは放せと言いため息をついたが
2人を引き剥がすようなことはしなかった。

『(…ほんとに面倒見がいいんだな…。なんか別人みたい。)』

ラ｢おい。｣

『なに？』

ラ｢銀の級硬貨(コイン)は集まったのか？｣

『1枚だけね。というかマッシュは？』

ラ｢森に入った瞬間にはぐれた。｣

『何故…。』

ラ｢こっちが聞きたいくらいだ。
マッシュのやつ、あの2年と接触していなければいいが…。｣

『あの眉ピアス？』

ラ｢あぁ｣

『まぁ、マッシュなら何とかしそうだけど』