自由への道【MASHLE】 (ページ16)

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14話ページ16

フッと笑ったランスは顔を上げてマッシュに話しかけた。

ラ｢しらけた。俺は帰る。
お前の言う通り、やめにしよう。
……が、これは俺が持ち掛けた賭けだ。受け取れ。｣

ランスはマッシュに
銀の級硬貨(コイン)を投げ、去っていった。
そんなランスの背を見つめ、マッシュは
｢もしちゃんとやりあってたらどうなってたんだろう…｣と呟いた。
一方で、ビンの中から解放された3人が
各々マッシュに絡んでいる。
マッシュとマッシュに絡んでいる3人を見つめながら
少女は考え込んでいた。

『(あのランス・クラウンと同じレベルの男……
マッシュ・バーンデッド……
私はこの2人より上に行けるの……？)』

少女は先程の戦いを見て少し圧倒されていた。
ランスにはきっと実践も勉学も敵わない。
マッシュには勉学ならまだしも、実践では適わないだろう。

『(それに……
私ずっとマッシュや3人のこと心配してた……
みんながどうでもいい存在になっていかない…
むしろ、守りたいだなんて……)
これじゃダメなのに……』

レ｢Aちゃん？｣

『え』

レ｢どうしたんですか？｣

『え、あ、いやなんでもないよ…』

レ｢全然大丈夫そうな顔してないですよ…！
何かあったら言ってください！私たち友達なんですから。｣

『とも、だち……』

『…………ありがとう、レモンちゃん。
でもほんとに大丈夫だから。私先に戻ってるね。』

少女はそのまま図書室へ向かった。
少女にとって、1番落ち着く空間であったためだ。
図書室に着くと、運良く誰もおらず、少女は机に突っ伏した。
そしてそのまま眠ってしまったようで、
しばらくしてから誰かが呼んでいる声で目が覚めた。

？｢……い、……おい、起きろ。｣

『ん……すみませ、え』

少女を起こしていた人物、それはランスだった。