マイ・スイート・ハニー (ページ14)

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衣装さんも楽しんでますページ14

『こんにちは向井さん。急にすみません。』

うわぁ可愛い。

って言ってる場合ちゃうねん！

目の前にはAちゃんとみちょぱさん、それにスタッフさんたち。
え！？何事！？

とにかくみんなに伝えらなあかん！

「ちょちょちょちょちょっと待ってください！」
　

おれは扉をスッと閉めて後ろに振り向いた。
もうそれはスッと。何事もなかった様に。

「たーいへーんやー！！！！」

Aちゃんが！！と言う前にみんなにも声が聞こえてたらしい。

バタン！ドタン！ガシャン！ヤベェ！

振り向いたらプチパニックのふっかさん。

いや、ふっかさん。

「「「「「「「「落ち着いて」」」」」」」」

「ヤベェ！髪の毛セットしてねぇ！」

ふっかさん荷物ひっくり返ってるで。

「いや、てかふっかに用事あるかまだ決まってなくね？」
「俺じゃなくても俺がでるの！」

ふっかさん、声抑えな聞こえるで。

「ねぇ照！俺髪の毛いける？」
「変ではない。」

ふっかさん、ヘアセットしてもあんま変わらんから大丈夫やで。

「でもヘアセットより外で待たせてる方が嫌じゃね？」
「ヤバイ俺行くわ！」

ふっかさん、頑張るんやで。

「あ、ふっかさん。」
「何！？」
「Aちゃん今日ショートパンツやったで」
「目線は顔に固定する！見ない！ありがとな！」

ふっかさん、顔は顔で多分照れるで。

「うまく行くとええなぁ」
「「「「「「「ほんまやなぁ」」」」」」」

みんな、関西弁うつってるで。
今日もSnowManは平和です。

バタンと凄い勢いで扉が開いたと思ったら
出てきたのは深澤さん。

あれ？向井さんは？

「ごめん、こーじ今メイク入ったから代わりに」

『あ、そうなんですね！ちょうど深澤さんに用事が』

「え、俺？」

ソワソワしてる深澤さんが可愛くてつい
ふふ、と笑ってしまった。

あ、ちょっと不機嫌そうにこっち見た。

私の言動で表情を変える深澤さんに
心がギュっとなる。

ここ最近ずっとギュっとする。

そういえば、今日の深澤さん
前髪下ろしてる。

『あ、深澤さんヘアセットまだですか？
オフの深澤さん見れたみたいで嬉しい』

「…」

ぽろっと出てしまった本音に、
すぐにツッコミ返してくれるかと思ったけど

目の前の深澤さんは
ぎゅっと口を手で覆って右に向いたまま。

「…反則でしょ」

(視線そらす時に足元も見てしまった)