あなたがいるから２ (ページ1)

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じゅうさんページ1

拓哉

それが始まったのは、斗亜がおうちに帰ってきてからちょっと経った頃。

カンッ

「あっ、あかんよ斗亜。」

斗亜が、遊んどったバイクのミニカーを壁に投げつけた。

このミニカーは、斗亜のお気に入りのおもちゃで、やからこんなふうに雑に扱うことはあんまりないねんけど、、、

今日は学校で急な予定変更があったり、デイでちょっとしたトラブルがあったらしい。

学校でもデイでも、突然のことにパニックを起こしたりはせんくて、静かに耐えとったらしいけど、やっぱり、気持ちはいっぱいいっぱいやったんかな、

カンッ

また別のミニカーを投げる斗亜。

「斗亜？何してるん？あかんでしょ。」

そう言うても、また次のおもちゃ、次のおもちゃって、今度は手当り次第に投げ始めた。

風「アカンやつやこれ、」

風雅がそういうたんも束の間、それはどんどんエスカレートしていって、今度はリビングにあるおもちゃじゃないもんまで投げ出した。

琉「コップ！はさみ！」

投げると危ないもんはささっと避けて、

彪「風雅そこ離れや、」

風「あー、」

万が一割れたときのために窓ガラスとは距離を取る。

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