あなたがいるから２ (ページ7)

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「あちっ、」

マグカップ2杯を持って、リビングに戻れば、予想通りさっきよりは落ち着いとる斗亜。

隣に座って、斗亜の分のホットミルクをスプーンでかき混ぜながらフーフーする。

この人の分は、冷ましすぎるくらい冷ましてやらんと、熱くて火傷とかしてもうたら可哀想やし、泣きそうやし。

お、食いついてんな。

俺がホットミルクかき混ぜてんのを、じーっと見つめてくる斗亜。

「もーちょい待ってな。」

湯気も出ーへんくらい冷めた頃には、斗亜の涙も止まっとった。

最後に温度確認で1口飲んでみたら、

斗亜がぐいっと顔を近づけてくる。

「ほしいん？(笑)はい、気をつけて飲みやぁ。」

はじめて、が極端に苦手な斗亜。

最初は警戒して、両手で持つマグカップをじーって見つめる。

俺が、俺の分のマグカップを取って、ゆっくりホットミルクを飲めば、今度はカップに鼻を寄せてクンクン匂いを嗅いでる。

ワンコみたいやな、

「ぎゅうにゅう、やで。」

斗亜は偏食すごいけど、牛乳は飲めるから匂いにはそない抵抗ないはず。

黙って見守っとったら、遂にゆっくりホットミルクを口に入れてくれて、

1口目いったら、気に入ってくれたんかグビグビ飲み始めて。

「待ち、そない一気飲みするもんちゃうて(笑)」