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「それで、どうやって呼ぶんすか？」
「えっと…
金網に寄りかかって、目をとじて
『こんばんは』って言えばよかった…はず。」
「なんだそりゃ まだ夕方っすよ？」
「うーん、なんでだろうね…」
首をかしげる光と寧々、花子くんは、並んで金網に背を向け腰をおろした
「とりあえずやってみよ。
まあそんなことしなくたって来てくれると思うけど」
(…さっきから花子くん、様子が変…
本当に知り合いなんだ
でも、私も知ってる人って誰…？)
「それじゃ、2人共準備いい？」
「うん！」
「おう！」
2人に視線をやった花子くんは、目をとじせーの、と合図をかける
「『こんばんは』」
「………」
…おそるおそる、と目を開く寧々
しかし、眼前の景色は変わっていない
「…何も、起こらない…？」
「デマだったんすか？」
「うーん…葵に限ってそんなこと…」
それは、唐突に訪れた
「後ろの正面だーあれ？」
「っ！？」
至近距離から響いた、高過ぎず、低過ぎない不思議な声
寧々の視界の端を、赤みがかった茶髪がよぎった
「ッ、先輩！」
慌ててそこから離れる寧々を庇うように、光が前へ出る
「…後ろじゃなかったか。隣だ隣」
「…へえ。様になってんじゃん」
「シュウヤ」
「だろー？カッコいいっしょ。」
にししっと笑う彼の顔は、確かに秋哉によく似ている
しかし、結われていた黒髪は、下ろされた茶髪に
青い瞳は、夕空色に変わっていた
その細い身体は、薄黒の上衣と赤い袴に包まれている
「…ぁ、暁坂くん、なの…？」
「そだよ。久しぶり、八尋さん」
ひらひらと手を振る秋哉
細められた夕空色の瞳は、いつもと異なる光を宿していた
「…暁坂くんが、怪異…」
「…ずっと騙しててごめん
なんか言いずらくなっちゃって」
くしゃりとした笑顔は、いつもと同じ
だが、どことなく哀しげに見えた
(私も知ってる人って、暁坂くんのことだったんだ…)
「…でも、じゃあどうして？」
「どうして、葵を突き落としたの？」
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イヨリ(プロフ) - 悠奈さん» コメントありがとうございます！好きになっていただけて嬉しいです！暑いですが頑張ります！ (2021年8月7日 12時) (
レス) id: 0c53510547 (このIDを非表示/違反報告)
悠奈(プロフ) - めっっちゃ好きです！！お身体に気をつけて頑張ってください！ (2021年8月7日 8時) (レス) id: 034afccae7 (このIDを非表示/違反報告)
イヨリ(プロフ) - saraさん» コメントありがとうございます！好きになっていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2021年8月4日 17時) (レス) id: 0c53510547 (このIDを非表示/違反報告)
sara - ｱｯ…好きです！更新心待ちにしております！ (2021年8月4日 13時) (レス) id: 856cffb9ea (このIDを非表示/違反報告)
イヨリ(プロフ) - 匿名希望の〇〇:ネロ・クラウディアさん» コメントありがとうございます！最近未熟な作者のせいで更新が遅れがちですが、読んでいただけて嬉しいです！頑張ります！ (2021年8月3日 15時) (レス) id: 0c53510547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヨリ | 作成日時：2021年7月10日 21時
