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現れた椅子に腰かける2人を、秋哉は黙って見つめていた
「…話、とゆーと。仲間になれとかそんなんですか。」
「それもいーけど…どうせなってくれないでしょ？」
「当たり前だろ。」
先輩である桜には敬語を使う秋哉だが、つかさには使わないつもりらしい
しかしつかさは、気分を害することなく、椅子の上で胡座をかき、ゆらゆらと横にゆれた
「本当は、ちょっと顔を見に行くだけ、という話だったのよ
なのに勝手に連れて帰ってくるから…
明確な目的があって連れてきた訳ではないの。」
「愉快犯かよ…」
眉尻を下げ語る桜に、秋哉はうげぇと露骨に顔をしかめる
「前から興味あったんだよネー
あまねが気に入ってるって言うからさぁ」
つかさの言葉を聞いた秋哉は、静かに目を細める
「…あはっ、イイねその顔。ゾクゾクする。
…でもダメ。そーゆーアソビするのはまた今度
今日はホントに、話がしたいだけなんだ」
「…ホントに？」
「ホントホント。」
警戒を崩さない秋哉を見て、つかさはにっこりと笑いかける
「聞かせてよ。あまねじゃなくて、花子クン？の話」
「………」
秋哉は小さく、ため息を吐いて
ゆっくり、口を開いた─
・・・
「…そろそろ、時間かしら？」
「えー、もうー？」
「うっわ、マジで夜だ…」
桜の言葉に、二人は窓の外を見る
ぶどう色の空には、星がいくつか顔をだしていた
「…でも、めちゃくちゃ楽しかった。ありがと、シュウヤ！」
「いや、こちらこそ。昔を思い出して楽しかったよ」
警戒していた秋哉だったが、つかさのリアクションがあまりにも純粋だったせいか、すっかり毒気を抜かれてしまったらしい
途中からは普通の友達のように楽しく雑談さえ始める始末だ
テーブルのお菓子も残り少ない
「…そういや、俺はどうやって帰ればいい？」
「んー？あー、そこのドア開ければ帰れるよ」
つかさの指先を辿れば、秋哉が入ってきた扉の丁度向かいに、もう1つ扉があった
ガタリと席を立ち、スカートの裾をゆらして扉へと歩く
「シューウヤっ」
「うおっ」
ドアノブに手をかけた時、つかさが後ろから飛びつく
ふわり、と黒髪を退ければ、白い肌が露になった
「なに、どした」
「ジッとしててねー」
唇が、項に寄って
そして
刺すような、小さな痛み
「ッ…！？」
「ばいばい！」
ニパッ、と笑ったつかさは、秋哉の背を押す
移転
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イヨリ(プロフ) - 悠奈さん» コメントありがとうございます！好きになっていただけて嬉しいです！暑いですが頑張ります！ (2021年8月7日 12時) (
レス) id: 0c53510547 (このIDを非表示/違反報告)
悠奈(プロフ) - めっっちゃ好きです！！お身体に気をつけて頑張ってください！ (2021年8月7日 8時) (レス) id: 034afccae7 (このIDを非表示/違反報告)
イヨリ(プロフ) - saraさん» コメントありがとうございます！好きになっていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2021年8月4日 17時) (レス) id: 0c53510547 (このIDを非表示/違反報告)
sara - ｱｯ…好きです！更新心待ちにしております！ (2021年8月4日 13時) (レス) id: 856cffb9ea (このIDを非表示/違反報告)
イヨリ(プロフ) - 匿名希望の〇〇:ネロ・クラウディアさん» コメントありがとうございます！最近未熟な作者のせいで更新が遅れがちですが、読んでいただけて嬉しいです！頑張ります！ (2021年8月3日 15時) (レス) id: 0c53510547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヨリ | 作成日時：2021年7月10日 21時
