第十の怪 《追憶之弐》 ページ16
(…これは、どーいう状況なんだ…？)
オレは確か、先輩と花子と一緒に屋上に来て
…秋哉先輩が、怪異、で。
花子と戦い始めて…
それで、白黒の世界にとばされて
トーヤとかいう、なんとなく秋哉先輩に似てるガキがいて
試練がなんたらとか言って
『“よる”ときかれてなにをおもいうかべるか』
っつー質問に答えろ
てのが試練だったか
…なんでンなこと聞くんだ…？
頭の中は？でいっぱいだが、これ以上トーヤが何かを言う気配は無い
ポリポリと後頭部を掻いた後、伏し目がちに口を開く
「…正直、しんどい時間だ
夜遅くに、輝兄がいっつも疲れきって帰ってくる
その度に、あぁオレ弱いんだなぁって思いしる
オレ何もできないんだなぁって、思いしらされる
…もっと強くなりてえなって、思う
オレにとって、夜はそういう時間だ」
ヘタなウソはダメだ
素直に感情を述べてトーヤを見ると、トーヤはやけにニヤついていた
「…ンだよ」
「いっやぁ？わかいなぁとおもって♡」
「テメーのがちっせえだろーが」
「しんちょうとねんれいはいっちするとはかぎらないんだよ、光」
その言葉に、ピクッと肩を震わせる
「エ…お前、まさか…？」
「ふふふ…まあ、光よりとしうえ、とだけいっておこーかな♡」
パチンとウインクを決めるトーヤ
グヌヌ…なんか負けた気がする…
「…っ、それより試練の結果はどーなったんだよ？
先輩達は助かるのか！？」
「んー？あー、試練のけっかね
クリアだよ。だいじょーぶ」
トーヤの言葉に、パアッと顔が明るくなるのがわかる
(よっしゃ…！オレやりました、先輩！)
「まあ、寧々のがさきにクリアしてたから
光がクリアできなくても、いままでねむらされたコたちはみんなかいほうしてあげたけどね」
ガクン、と肩が下がった
「ンだよー…」
「あはは
そんなガッカリしないでよ
光にもいっこ、みせてあげるからさ」
「ンあ？見せるって何を…」
オレの質問を待たずに、トーヤはオレの目元を手でおおった
ぐらり
本日二回目、意識が落ちる
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イヨリ(プロフ) - 悠奈さん» コメントありがとうございます！好きになっていただけて嬉しいです！暑いですが頑張ります！ (2021年8月7日 12時) (
レス) id: 0c53510547 (このIDを非表示/違反報告)
悠奈(プロフ) - めっっちゃ好きです！！お身体に気をつけて頑張ってください！ (2021年8月7日 8時) (レス) id: 034afccae7 (このIDを非表示/違反報告)
イヨリ(プロフ) - saraさん» コメントありがとうございます！好きになっていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2021年8月4日 17時) (レス) id: 0c53510547 (このIDを非表示/違反報告)
sara - ｱｯ…好きです！更新心待ちにしております！ (2021年8月4日 13時) (レス) id: 856cffb9ea (このIDを非表示/違反報告)
イヨリ(プロフ) - 匿名希望の〇〇:ネロ・クラウディアさん» コメントありがとうございます！最近未熟な作者のせいで更新が遅れがちですが、読んでいただけて嬉しいです！頑張ります！ (2021年8月3日 15時) (レス) id: 0c53510547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヨリ | 作成日時：2021年7月10日 21時
