�� ページ35
持っていたケータイで葵にかける
〈おかけになった番号は
現在使われておりません
番号をお確かめのうえ…〉
「…!?」
応答のない電話に顔を歪めた
(そうだ、お家の方に…)
プルルル プルルルルル
ガチャ
〈はい 赤根ですが〉
「あのっ、寧々です！
葵が今日学校に来てないみたいなんですけど
もしかして風邪とか」
ようやく帰ってきたまともな返事にほっとしながら言葉を重ねる
けれど
〈はい？〉
〈そんな名前の人
うちには居ませんけど…
番号お間違いじゃないですか？〉
(いない!?そんな…葵のお母さんまで…)
『美術室前のB階段
血溜まりを見たって子が…』
『放課後四時半美術室にて…』
(!!)
(そうだ
花子くんなら何か…)
慌てて旧校舎へ向かおうと振り返る
「きゃっ」
「おっと」
しかし、後ろに人がいたようで、ぶつかってしまった
カシャッとスマホを落とす
「ごっ、ごめんなさ…」
ぶつけた鼻を押さえながら謝ろうとする
と
(!!)
ぶつかったその人は、
落としたスマホを拾い、
手を差しのべてくれていた
「こちらこそ
大丈夫？」
(いっ
イケメン!!)
「はい、落とし物」
「あ、ありがとうございます…」
スマホを返してくれたその人は、どこかへ行ってしまった
「すてきな殿方…♡」
ぽ〜と後ろ姿を見送る
が
キーンコーンカーンコーン
(はっ)
「じゃなくて！花子くん花子くんっ」
花子くんを呼びに行くのに必死だった私は、気づかなかったのです
背後から静かに飛んで来た
黒い折り鶴に
折り鶴はポケットに潜り込む
その姿を、謎のイケメン()が意味深な笑みで見つめていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
迷い猫 - お返事ありがとうございます！頑張ってください (2021年10月8日 7時) (
レス) @page47 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
イヨリ(プロフ) - 迷い猫さん» コメントありがとうございます！全部ではなくまっとうなのであっています。ご指摘ありがとうございました！ (2021年9月26日 21時) (レス) @page25 id: 0c53510547 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - �イ里箸海躄峪匏�のセリフ”全部”じゃなくて”全う”になってますヨ (2021年9月26日 20時) (レス) @page25 id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 応援しています！頑張って下さいネ！！ (2021年9月26日 20時) (レス) @page20 id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イヨリ | 作成日時：2021年6月5日 8時
