【QK】オタクの君に恋して何が悪い！ (ページ29)

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菊ページ29

kwmr side

皆の今日行く場所が決まり席で話し合い中でございます。

須｢で、どこ行こうか？｣

と言うのは僕の思考を停止させている張本人。なんで思考を停止させているのか。それは好きな人と同じ場所に行くと思っていたのに、別の場所に行くと言い出したからだ。だってそうでしょう？普通好きな人と一緒に過ごしたいでしょ？なのに別のチームって。選べる権利があったのにどうしてって。そんな事を思考を停止させながらも考えていると

山｢どこ行こうか？じゃないですよ！なんでAちゃんの方に行かなかったんですか！｣

と僕の考えを代弁してくれていた。すると須貝さんは

須｢え？なんでってなんでもいいでしょ？｣

なんて携帯を弄りながら答えている。なんかあるのかなとも思うけど何も思い浮かばない。けど何かはあると思うのでもう1回聞いてみる。

『須貝さん本当に何もないんですか？』

須｢もー、河村さんまで？なんもないって！ほら決めよ！！どこ行くか！｣

とみんなに場所決めを催促するように言う須貝さん。まあここで粘っても言ってくれなさそうだから諦めるか。

『じゃあ、決めましょうか。みんなどこ行きたいの？』

山｢はーい！僕ロンドン塔行きたいでーす！！｣

こ｢俺はカンタベリー大聖堂ですかね｣

須｢俺はブレナム宮殿で｣

と各々で発表し合う。そこで行く順番を組んで今日の一日を決めたのでさえちゃんチームを後に外に出た。

店を出ても須貝さんは相変わらず携帯を見ているけれど本当に何があったんだろうか。ただこうちゃんが須貝さんを隠し撮りしているのが分かったので気になって聞いてみる。

『こうちゃん？なんで須貝さん隠し撮りしてんの？』

こ｢わ！びっくりした。頼まれたんですよ、さえちゃんに。一緒に回れなかったから写真でもいいから拝みたい！！って｣

『何それ、さえちゃん可愛いこと頼むね。そんなに好きなんだね。恋する乙女っていいなー。』

と恋をしている事を羨ましいと思うほど。愛されてる須貝さんも羨ましい。それに気づいてないのがまた面白いけれど。本当になんで気づかないんだろう。そんな須貝さんからある言葉が。

須｢ごめん！ちょっと用事が出来た！！３人で回ってて！｣

だそうで。わかりましたーなんて皆で言ってるけど顔を見合わせニヤッとしながらまあついてくに決まってますよねという表情。ほらこうちゃんはさえちゃんからの頼み事もあるしね？