【QK】オタクの君に恋して何が悪い！ (ページ20)

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白いアネモネページ20

sgi side

俺も無事前期の単位を取り終え夏休みに入り出した。そんな今日はさえちゃんと買い物です。まるで好きな人や彼女とデートですか？ばりに決めてきてしまったかもしれない。いやでもさえちゃん可愛いから隣に並ぶにふさわしくないとって事でそれでいこう。

「須貝さーん！」

俺の名前を呼ぶ声。最近この声に呼ばれることが嬉しいなんて思うようになっている。どうしてだろうか、そう考えようとした時

「行きましょ！お店決まってますか？」

『あぁ、決まってるよ。一件だけど』

「ならそこにいきましょう！」

るんるんと俺の隣を歩く彼女。ふと空いてる手を握って手を繋ぎたいなんて思ったのは気づかないふりをした。

気になる店について中に入る。客はまあまあいるか、視聴者とか大丈夫かなとか少しだけ考えていると

「須貝さんはこういう感じの服が好きなんですね～」

と目をキラキラさせながら服を見て回っている。俺に似合いそうな服を探してくれてると思うと愛らしいなと思ってしまう。

「これとかどうですか！」

『青色だね』

「私青が大好きでこんな感じの服大好きなので着て欲しいなって！絶対似合うと思いますし！」

と必死に勧めてくる彼女。どうしようかと悩む俺を見て

「う～ん、違いますかね…。着て欲しかったですけど気に入らないなら仕方ない！別の探しましょう！」

と勧めてくれた服を置き違う服を探しに行ってしまった。気に入らなかった訳ではなかった。むしろ好きな感じだった。ただあまり着ない服だったもんで不安だっただけなんだけどなと思っているとまたあの好きな声で名前を呼ばれる。

「これどうですか！」

とまた勧めてくれる。何着か試着をして2着購入した。すると次の店調べてきますねと外に出て行った。

『あの、この服も下さい』

レジに持ってきたのは彼女が最初に勧めてくれた服。あの青色の服。旅行で着てって驚かせようと思い買った。君は驚いてくれるかな。