【QK】オタクの君に恋して何が悪い！ (ページ19)

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ワレモコウページ19

今日も今日とて平和な日常。特に何か変わった訳でもなくいつも通りの日常。ただ強いていうなら私の呼び方が変わったくらい。

『祥彰くん！この漢字なんて読む？』

山｢これはね～…｣

そう、山本 "さん " から祥彰 "くん " に変わった事。それに即気づいたメンバーはまあ当然それについて聞いてくる。

伊｢え、なになに。付き合ったの？｣

川｢いつの間に｣

『え、ちょ！違いますよ！』

祥彰くんが私を好きなんてそんなの絶対にありえないから迷惑がかかっちゃうと思って手も首もブンブン振って違いますという意志を表示。するとみんなそんな必死にならんでもと笑いながら言ったり逆にそこまでしちゃうと怪しいけどとか。その様子を見て祥彰くんは笑ってる。まあ笑ってくれてるならいいかなんて思ってると

須｢さえちゃん～｣

と大好きな人の声で呼ばれる。この瞬間嬉しさが込み上げてどうしてもにやけてしまいそうになる。けどぐっと堪えて平然で、普通で。

『はーい、なんですか？』

須｢いや山本と本当になんもないのかなって｣

『ないですよ！須貝さんまでそんなこと言うんですか！』

須｢いや呼び方変われば誰だって勘違いするでしょうよ！｣

『んん、まあそうですけど～…でも私好きな人いますもん！』

と勢いに任せて言ってしまった。好きな人がいると、好きな人の前で。すると須貝さんはニヤッとする。

須｢誰！！｣

とまるで妹の好きな人を尋問するかのように何回も好きな人誰なの！って聞いてくる。そんなに気になりますか。私の好きな人。でも貴方ですよなんて言えるわけもなく。

『教えませんから！！』

須｢さえちゃんのけちー｣

ぶーぶーと効果音が入りそうなそんな顔と動きをする須貝さん。なにそれ可愛いかよ、めちゃくちゃ可愛いなおい。と思っていると須貝さんから

須｢そういえばさ、さえちゃんいつ空いてる？｣

『あ、買い物ですか！』

須｢そうそう、そろそろ服とか見たいなと｣

『そうですね…来週の土日なら空いてます！』

須｢おっけ、なら土曜日にしよ｣

という事で無事尋問にも解放され大好きな人との買い物の日程を決めちゃいました。今日はちなみに木曜日です。あと約1週間？え、やばいんですけど！服とかどうしよう……うわ、やばいやばい。とめちゃくちゃ焦りながらでもめちゃくちゃワクワクで早く土曜日にならないかななんてドキドキしてる私でした。