【QK】オタクの君に恋して何が悪い！ (ページ18)

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タイムページ18

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今日はこうちゃんとAちゃんと僕でお買い物。パスポートも撮り終えてどこに行こうかって話をしてるタイミングでこうちゃんがお手洗いに行ってAちゃんと2人きり。Aちゃんの好きな人は須貝さん。そう知っているのにどうも諦めきれなくてまだ好きで。オタク過ぎる須貝さんを諦めて僕の所に…なんて考えていたりしてた時もあった。応援したい気持ちは沢山あるのに。そんな僕は今どうしても気に食わなくて言ってしまった。

『なんでこうちゃんはこうちゃんなのに僕は山本 " さん " なの？』

と。

言った後にやらかしたって心の底から思った。でもこうちゃんはこうちゃんなのになんで僕はさん付け？しかも敬語？って。こうちゃんにはタメ口なのに。でももう一つ理由がある。一つでも須貝さんに勝ちたかった。須貝さんに対してもさん付けの敬語。だから一つでも勝ってる部分が欲しかった。何て言ったら君は笑う？

「なんで…確かになんででしょう」

と首を傾げる君。初めて須貝さんが好きと聞いた時もそうやって首を傾げてたよね。本当に可愛い。しかも今日は化粧もしてる。でも僕はすっぴんの方がその人って感じがして好きだけど。今も今で可愛いなぁ。って違う違う。今はそういうのじゃない。

『あと敬語も！僕敬語嫌いなんだけど！』

嫌いではないけど勝ちたい。須貝さんに。

「ええ、ごめんな…ごめんね！」

慣れていないタメ口で話すのに苦戦する彼女がとても愛おしかった。僕の為に頑張ってくれてるそんな気がして。

『今日から敬語とさん付け禁止ね』

え！そんな急に無理で…無理だよ！多分！！なんて少し慌てた様子である君も愛おしかった。僕って本当に君の事が好きなんだなぁ。

「……なんて呼べばいいの？」

『祥彰くん……とか？』

正直めちゃくちゃ恥ずかしかった。なんて呼んで欲しいか思うのは簡単だけどやっぱり言葉にすると恥ずかしいとはこの事。でも言えた。と安心しているとふふっと笑い出す君。

『あ、いや！嫌ならおかしいとか思ったらいいんだけど！』

とても恥ずかしくてやらかしたと思った。すると笑いながら君は言う。

｢嫌ともおかしいとも思ってないよ！祥彰くん！｣

少し照れながら恥ずかしそうに名前を呼んでくれる君。そんなことされてしまったら顔が赤くなってしまう。

『こっちが恥ずかしいかも……』

そんなこと言ったら可愛い祥彰くん！と笑顔で言う君。Aちゃんの方が可愛いよ。