【QK】オタクの君に恋して何が悪い！ (ページ13)

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エビネページ13

山本さんから須貝さんの彼女の件についての事実を知りました。……本当に良かった！彼女持ちを好きになるなんて私最低！！と常日頃思っていたから本当に良かった。

その事実を知ってから少しずつ私なりに努力をしてみた。例えば

『須貝さん！』

｢ん？どした～？｣

『この間の定期テスト順位1桁だったんですよ！凄くないですか！』

｢え！それは凄い！さすが俺の後輩ちゃん！誇りだ！俺の誇り！｣

と頭をわしゃわしゃと撫でながら褒めてくれたり

『須貝さん、コーヒーどうぞ』

｢お、ありがとう。さえちゃん。さえちゃんはいいお嫁さんになりそう｣

と微笑みながら言ったり。

『んん、わからん……。』

｢どったの？｣

『あの、この問題がどうしてもわかんなくて』

｢ここは、この方程式を使って……｣

『なるほど！！わかりましたっ！！』

｢よしよし、なら良かった！分からない時はまず俺に聞きな！俺を頼っていいんだから！というか頼りなさい！｣

なんて言ってくれる。これは私に好意を少なからず持ってくれているのかはたまたお兄さん気質が発揮しているのか。正直に言う。私は後者だと思う。

そんな様子の私を山本さんは少し気にしてくれているのかどんな感じ？とか相談乗るよ？とか言ってくれる。やっぱ山本さんはいい人だった！心のモヤモヤを打ち明けたのが山本さんでよかった！

彼女がいないと知った私は可能性あるじゃん！と頑張ってるわけなんですけどその反面アイドルが相手じゃ……っていう。いや無理でしょ！アイドルに勝てるわけがない！不可能だよ！だって今も

｢え！やばいやばい！新作グッズめちゃくちゃ可愛いんだが！！え？！先着なの？！え、いつから？今週の土曜日？あと4日？やばいやばい！｣

｢よし、パワスポ行こ。というか行かなければっ！｣

って具合です。バリバリのオタクなんです、私の大好きな人。どうすればいいのだろうか。私の入る隙間無くない？でも諦めきれないのが私。困ったな！まぁでも片想いが1番楽しいなんて言葉も聞くし、とりあえず楽しもうじゃないか！！てか楽しむしかないじゃん！と切り替えの早いポジティブ女でした。