遊びにいこうよ(3) ページ36
「ねぇねぇ、今日さ‥美形な家族来てるの見た?」
ここは、とある動物公園の食堂兼休憩所
もちろん、そこでは従業員同士様々な会話が交わされている
ある家族の話題で盛り上がっていた
「あー、あの双子の?」
「独特の雰囲気で目立ってたよねー」
「そうそう!」
「その一家なら俺も見た!なんか真剣にヒグマ見てたよ。
確かに美形だけど‥旦那と子供に表情無いのが怖いよな。
奥さんはニコニコして可愛かったけど」
「その家族、ふれあい動物園でひたすらもふもふしてましたよー」
「え?!あの旦那さんも?」
「むしろ旦那さんが1番もふってた‥」
「あんなにクールなのに動物好きとか、素敵すぎるでしょ〜」
「だめだめ!あの旦那さん‥奥さんと話す時だけ少し笑うんだよねー
あれはよっぽど好きだよ!奥さんの事!」
「ふれあい動物園の動物達も、無駄にあの奥さんの回りに集まってたけどな‥」
「奥さんのスペック、ヤバいね!!」
─────────────
同じ頃‥
あ「ふっ‥えっっくしゅん!」
一「Aちゃん、風邪?」
あ「違うよー!なんか急にくしゃみが‥」
二「誰かが噂してるのかもね」
鬼「どうせ大王が何か言っているのでしょう‥帰ったらシメときます」
バックルームの様子などもちろん知る由もない四人組は、ランチタイムの真っ最中であった
あ「ほら、二人とも!口の横についてるよー」
一子と二子の口元を拭うAの頬にもケチャップがついているのを見て、鬼灯は薄く微笑む
鬼「A、貴女にもついてます」
あ「えっ!うそ?!」
鬼灯は手を伸ばし、Aの頬についているケチャップを指で拭った
照れたように笑うAと、楽し気な座敷童子の二人
――家族が出来ると、こんな感じなんですかねぇ‥
自分がこんな事を思うなど、Aに会うまでは考えられなかった
あ「鬼灯さん、どうしました?」
不意に顔を覗き込まれる
鬼「何でもありませんよ」
不思議そうに首を傾げるAの様子が可愛くて、思わず頬を撫でた
あ「ひ、昼からは遊園地に行くんですよねっ?!」
未だに不意打ちに弱いAが、予想通り頬を赤く染める
一「遊園地!楽しみ〜」
二「ジェットコースターと、お化け屋敷は外せない」
鬼「では、そろそろ行きましょうか?」
「「「はーい!」」」
鬼灯は、返事をするなり遊園地の方へと駆け出した三人の背中を追った
207人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
百花(プロフ) - まだらもようさん» ありがとうございます!忙しさに負けず更新がんばります(^-^ゞ (2018年11月8日 7時) (レス) id: 9123add313 (このIDを非表示/違反報告)
まだらもよう - ヤバイ見てて楽しいテンション上がる楽しい作品をありがとうです! (2018年11月7日 23時) (レス) id: d426066ad9 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - カコさん» まさかこの作品に癒し効果があるとは!素敵コメントに私も癒されました(*´ω`*) (2018年10月17日 21時) (レス) id: 9123add313 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 癒される・・・荒んだ心がほぐれていく・・・ (2018年10月17日 21時) (レス) id: 87181eb08c (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - 泪さん» 楽しんでいただけて嬉しいです(*^_^*)これからもよろしくお願いします! (2018年7月25日 18時) (レス) id: 9123add313 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:百花 | 作成日時:2018年6月17日 7時