遊びにいこうよ(２) ページ35
鬼「貴女達二人も今日は現世の人間に姿が見えますからね。悪戯はなるべく慎むように！」
一「解った」
二「慎む」
現世とあの世を繋ぐ大きな門の前で、鬼灯は座敷童子の二人に言い聞かせていた
座敷童子の二人は以前Aが選んだワンピース姿
鬼灯はジーンズにTシャツ、頭にはキャスケットといういつもの現世スタイルである
あ「鬼灯さん、そんなに心配しなくても大丈夫ですよー」
三人の横で楽しそうに笑っているAは、細身のジーンズにTシャツ
いつもは纏めている長い髪を下ろし、ベレー帽を被っていた
牛「こうして見ると家族みたいねぇ〜！」
馬「ほんとねぇ〜。じゃあ童子ちゃん達、楽しんで来てねぇ」
門番の牛頭と馬頭に見送られながら、四人は地獄の門をくぐり抜けた
一「今日、どこ行くの？」
あ「動物公園だよー」
二「パンダいる？」
鬼「パンダは居ませんが、ヒグマはいますよ」
一「ヒグマ？」
二「燃えてるの？」
鬼「熊ですよ。日本最大の肉食動物です。死後はぜひ獄卒として採用したい！」
あ「ジェットコースターもあるんだよー！」
一「ジェットコースター、よくレールの上で遊んでた」
二「乗るのは初めて」
あ「そっかー、楽しみだねー」
他愛もない会話をしながら歩いていると、二子がきゅっとAの手を握ってきた
見れば一子も鬼灯と手を繋いでいる
そして一子と二子も手を繋いだ
一二「ねぇ、ブランコして」
鬼「仕方ありませんねぇ」
あ「いくよー！せーのっ！」
鬼灯と同時に、繋いだ手を勢い良く上へ振り上げる
――何か‥ほんとに家族みたい
はしゃぐ一子と二子を見ながら、Aはぼんやりとそんな事を思う
――結婚して、そのうち子供が出来たらこんな感じなのかなぁ‥‥
鬼灯さん、意外と良いお父さんになるかも‥
鬼「A‥にやにやして、どうしたんです？」
あ「えっ？！してた？！」
一「うん、してた」
鬼「まぁ、Aの考えてる事なんて‥想像つきますけどねぇ」
あ「！！」
二「Aちゃん、顔赤いよ」
あ「あっ！‥ほら！見えてきましたよー！！」
一「凄い」
二「楽しそう」
門の方へ駆け出した二人を見ていると
鬼灯がいつの間にかAの隣に立っていた
鬼「帰ったらしましょうか？」
あ「えっ？何をです？」
鬼「子作りです」
耳元で囁かれて、一気に頬が熱くなる
あ「しませんっ！！」
赤くなった頬を隠すように、Aは座敷童子の二人の元へと猛ダッシュした
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百花(プロフ) - まだらもようさん» ありがとうございます！忙しさに負けず更新がんばります(^-^ゞ (2018年11月8日 7時) (
レス) id: 9123add313 (このIDを非表示/違反報告)
まだらもよう - ヤバイ見てて楽しいテンション上がる楽しい作品をありがとうです！ (2018年11月7日 23時) (レス) id: d426066ad9 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - カコさん» まさかこの作品に癒し効果があるとは！素敵コメントに私も癒されました(*´ω｀*) (2018年10月17日 21時) (レス) id: 9123add313 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 癒される・・・荒んだ心がほぐれていく・・・ (2018年10月17日 21時) (レス) id: 87181eb08c (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - 泪さん» 楽しんでいただけて嬉しいです(*^_^*)これからもよろしくお願いします！ (2018年7月25日 18時) (レス) id: 9123add313 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百花 | 作成日時：2018年6月17日 7時
