囮 ページ31
恋人時期:ある事件解決の為に協力を頼まれたA、ちょいシリアス？
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
あ「はい、どーぞ」
Aは目の前に座る珍しい来客の前に入れたばかりの茶を置いた
その来客とは、烏天狗警察の源義経である
鬼「で‥話したい事とは？」
鬼灯の問い掛けに、義経は持っていた湯飲みを置いて一つため息をついた
義「お二人は既に御存知かと思いますが‥花街の件です」
鬼「若い女性を狙った猥褻行為が横行してる、というあれですか」
義「はい、見回りを強化しているのですが‥
犯人も用意周到で、未だに確保出来ずにいます。
そこで次なる一手を討ちたいのです」
言葉を区切った義経に真剣な眼差しで見詰められ、Aはきょとんと首を傾げた
そんな様子に、何かを察知したらしい鬼灯が口を開く
鬼「お断りします」
義「鬼灯様には断られると思っていました。しかし、適役はA様しかいないのです！
これ以上の被害を出さない為にも是非！」
あ「ちょっと二人共！私に解るように説明して！」
鬼「囮になれ、ということですよね‥‥Aに‥」
あ「‥囮？」
義「はい。確実に犯人を捕らえる為にはその作戦しかないかと‥
A様なら犯人を惹き付けて、尚且つ捕らえられますよね」
あ「‥‥で、私は何をすれば？」
――――――――――――――――――――――――
その日の夜
いつものようにAの部屋のソファーに座った二人には、いつものような会話はない
Aは反対する鬼灯を押しきって義経の話を受けた
猥褻犯を捕らえるための囮になる
鬼灯が反対する理由も、その行為の危険性も理解しているつもりだ
それでも被害にあった女性の気持ちを想像すると、Aは犯人を許せなかった
あ「‥怒って、ますよね？勝手に引き受けて、ごめんなさい‥‥」
鬼「怒ってはいませんよ‥Aは引き受けると思ってましたし‥‥」
そっと鬼灯に抱きしめられる
あ「心配‥させてますよね」
鬼「本当なら、やめさせたいです」
あ「‥それは、無理です」
鬼「解っていますよ‥‥。
相手は女性とはいえ、獄卒にも手を出しています。無茶だけはしないで下さい」
あ「はい」
背中に腕を回してきたAの温もりが伝わってくる
この仕事、義経が言うようにAが適任だと頭では理解していている
しかし、気持ちはAをこの腕の中にずっと閉じ込めておきたかった
自分を落ち着けるように、鬼灯はゆっくりとAの髪を撫でた
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百花(プロフ) - まだらもようさん» ありがとうございます！忙しさに負けず更新がんばります(^-^ゞ (2018年11月8日 7時) (
レス) id: 9123add313 (このIDを非表示/違反報告)
まだらもよう - ヤバイ見てて楽しいテンション上がる楽しい作品をありがとうです！ (2018年11月7日 23時) (レス) id: d426066ad9 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - カコさん» まさかこの作品に癒し効果があるとは！素敵コメントに私も癒されました(*´ω｀*) (2018年10月17日 21時) (レス) id: 9123add313 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 癒される・・・荒んだ心がほぐれていく・・・ (2018年10月17日 21時) (レス) id: 87181eb08c (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - 泪さん» 楽しんでいただけて嬉しいです(*^_^*)これからもよろしくお願いします！ (2018年7月25日 18時) (レス) id: 9123add313 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百花 | 作成日時：2018年6月17日 7時
