山下くんと女優ちゃん２

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昌幸「昔さ、家でアヒージョ作ろって作ったの覚えてない？」


「あーあったあった、でも全然店の味になんないの」


昌幸「でもさ、その時作ってくれたお前のパスタが美味すぎて、未だにトマトクリームパスタ食うとA思い出すんだよねー山下くんにも作ってあげてんの？」



≪山Pは食べた事ないはずだ。だってAちゃんはトマトクリームパスタを自宅で作る事はまぁ無いと言うのだから≫



山下「いや…」


「作ってないねー」


昌幸「まじか！あれまじで絶品なのに……あ、電話だ、ちょ、ごめんね」



≪ようやくここで、元カレが退席するよう。席は山PとAちゃん二人きりに≫



「…ごめんね？」


山下「なんでいつまでもここにいんの？」


「なんでだろ、ごめんね」


山下「あんなんがタイプなんだ」


「んーどうなんだろ」


山下「俺と真逆じゃん」



≪と、ここで、あの質問を彼女から≫



「智久くん、ヤキモチ妬いた…？」


智久くんはまたグーっとビールを喉の奥に流し込みながら、小さく頷いて


山下「だって俺の知らないAをあいつが知ってんだもん。まーくんとか呼んでるし」



≪山Pが可愛く嫉妬を認めた所で モニタリング終了！≫



山下「……待って、なにこのカメラ」



恥ずかしそうに腕を組んで笑ってて、つられて笑いながら



「ともくーんごめんね」


スタッフ「tbsのモニタリングです」


山下「まじかー…え、なんのモニタリング？」



スタッフ「もしも元カレが現れたら山Pは嫉妬する？しない？という」



山下「するよ！もーめちゃくちゃするってー…」



私は智久くんの隣の椅子に座り直して、項垂れてしまった智久くんの肩に腕を回して



「ほんっとごめん」


山下「普通に騙されたー女優こえー…も、こんなモニタリングやめてー心臓いたい」


「昌幸さんとか初めましてだし、トマトクリームパスタとか作ったことないから」


山下「ほんと？…なんか分かんないけど、すげぇ安心してる」



と体を起こして、 あーよかった と言いながら私にハグをしてくれた



「でも、嫉妬してる智久くん初めて見れて、可愛すぎて好きが増しました」


山下「それならよかったー、なんか俺も好きが増した！」





「と、いうわけで……せーの」


山下 A「モニタリング、大成功〜！」






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