山下くんと女優ちゃん

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澤田「入ってくれ」


と言えば、智久くんとマネージャーさんそしてスーツを着た男性が入ってくる

智久くんは なにこれ みたいな顔をしていて、

多分なにも聞かされずにここまで着たのだろう



「え、待って。なんで呼び出してるの？」


少し興奮して、身を乗り出して聞けば


赤崎「交際を公にされるとうちも山下くんも困るの。
お互い売れっ子で熱狂的なファンも抱えている」


山下「いや、俺はなにも困る事ないんですけど」

男性「うちとしても、恋愛は本人に任せてますが、今交際宣言をされると困ります。次の仕事も決まってますし。」


言ってる意味はとてもわかる。

でも納得できないのが本心。

智久くんも意見を聞き入れてもらえない事に苛立ってる様子


澤田「撮られても、宣言はしないでくれ。曖昧に対応しろ」


「そんな、剛典の時と一緒じゃん。それを踏まえて赤崎さんは堂々としていいって言ったんじゃないの？」


普段前の彼を呼ぶ時は 岩田さん と言うんだけど、

今の私は余裕がないらしい


「その時も付き合っていいなんて言っときながら剛典が国内で仕事が決まれば私は海外で撮影入れられて分かり易くらいすれ違うようにしたでしょ？
またそんな事するの？」


半泣きでそう伝えれば、口を開いたのは

マネージャーでもなく、智久くんだった


山下「交際宣言をしなかったらいいだけですよね？」


冷静に放った彼の言葉が会議室に響き

彼の話は終わらない


山下「別にいいっすよ。ワザとすれ違うように仕事入れてくれても。俺はそれくらいで別れようなんて思わないんで。」


剛典くん？

とは違うんで。


と名前を少し強調して私の目を見た智久くんは

剛典って呼んでたんだー。みたいな顔をしていて


わっ…しまった…

と我に帰らせてくれる


森「そ、うですよね。付き合ってますって言わなければいいんですよ。

Aさんもうちの亀梨との関係を山下と築いていると世間にアピールすれば２人をマークする記者もいないんじゃないですか？」


なんて言った彼のマネージャーは

私たちの 味方 なのかもなんて感じられた


澤田「あ、あー。確かに！そうしろ。SNSで２人が仲良くなっているとアピールすればいい！」



さっきまでの緊張感は なんだ と思うくらい


今の会議室は智久くんのマネージャーさんのおかげで解決策が見つかり和んで

澤田さんは満足げに挨拶をして出ると、彼の事務所のお偉いさんも先戻ると会議室を後にした



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