山下くんと女優ちゃん

彼との出会い ページ3

.


「え！！！今なんて？」


赤崎「だから。主演決まったよ」


雑誌撮影も終わり、帰りたいな、なんて思ってるとマネージャーの赤崎さんが楽屋に入ってきて

私の人生を変える発言をした


赤崎さんはデビュー当時からのマネージャーで36歳既婚者。子どもは作らないらしくて猫好き

5匹くらい飼ってるらしい！



「ま、待って、それ本当？」


赤崎「ドッキリでこんな事言わない」

「うっそ……」


赤崎「おめでとう。コードブルー知ってる？」


「知ってるけど、山下さんが主演でしょ？」




ドンっと置かれたのは今までのコードブルーのDVDだった


赤崎「２時間SPでコードブルーをやる事になった。Aと山下さんのW主演。医療はもちろんだけど、恋愛もの。これ台本ね。来週顔合わせだからよろしくね」



"藍沢先生に一目惚れしたフェローちゃん"


と書かれた台本をパラパラとめくる


「待って、ベッドシーンあるの？」

赤崎「そう。体型もう少し絞るの頑張ってね。僕やりのあなたを見て抜擢されたのよ。絶対結果残すよ！！」


僕やりが終わって、気を抜いてたら2キロ太っちゃった

流石。赤崎さんにはすぐバレちゃうんだね…


ジムの日増やそー






────────顔合わせ当日


「フェローちゃん役のAAです。初主演で至らない所もあるかと思いますが全身全霊でコードブルーの名を汚さない様に頑張ります」


監督からの挨拶が終わると、さっそくポスター撮影が行われる。


ポスター撮影は私と山下さんのみで他の方はそれぞれ挨拶を交わし帰っていった






スタ「Aさん入ります」

「よろしくお願いします」


撮影陣の皆さんにお辞儀をして藍色のスクラブに身を包んで現場入りし、まずは個人撮影を始めた



カメ「目線こっち。もっと挑発的に」


下唇を噛み斜め下を見下す様に、官能的な笑みを浮かべてみる


カメ「いいね〜じゃ休憩入れて山下さんと撮影入るね」



待機するイスに座ってると


スタ「藍沢役の山下さん入ります」


との声が聞こえて


慌てて立ち上がり頭を下げれば


山下「よろしく」


手を出され、握手を交わした


山下さんのマネージャーさんが近づいてきて

マネ「山下、休憩終わり次第撮影始まるから」

山下「わかった」


マネージャーさんはその場を離れ赤崎さんと挨拶を交わし始めた


山下「座って」

立ったままだった私に隣の椅子をポンと叩きここと知らせた

・→←いんすた

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す