山下くんと女優ちゃん

縮まった距離 ページ12

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アラームが鳴り目を覚ませば

筋肉がしっかりついた体に抱きしめられてて


私、山下智久の彼女になったんだ


と実感する


山下「おはよー」


「おはよ、ございます」


山下「だーから。２人の時は敬語なしだって。次敬語で喋ったら襲うよ？」

「……分かりました。山下さん」


と、智久くんにフフッと笑いかけると


山下「なんだよ、襲われたいのかー」


と言って私の上に跨り


おはようのチュー


と私の口に甘い朝のキスをしてくれた



「も、ともくん！手だめ」


下着をまた剥がそうとする彼の手を阻止する。


山下「今日撮影終わったら俺仕事終わりなんだけど…」


「私も……あ！！」

山下「なに？」

「今日は、予定ある」

山下「なんの？」


跨ったままの智久くんは少し寂しそう


「僕やりのメンバーで正くんの家集まってホームパーティするの」


山下「ホームパーティ……え？夜？」

「夜。」


そう答えるとちょっと不機嫌そうな顔を見せるとすぐ笑顔になり


山下「ちゃんと家帰って寝ろよー」


跨ってた智久くんはそのまま私を軽く抱きしめると

耳元で "ちょっと心配だから" と言った


「好き、智久くん」

山下「俺も」



昨日までの心のセーブはなんだったのか

と言うくらいたった数時間で私たちの距離はとっても縮まったと思う




〜♪ 赤崎さん


＿ごめんなさい！！


やっばい。朝から撮影だから赤崎さんが迎えに来るんだった…んだけど、もちろん私は智久くんのお家にいるわけで…


赤崎＿今どこ。

＿えっと……タクシーで行きます。

赤崎＿…着替え用意しとく。絶対撮られないでね。



赤崎さんは多分、というか絶対怒ってる


私は昨日の私服に着替え、愛用のキャップを深く被りサングラスをかけて


「ご、めん。先行くね」

山下「裏口分かる？昨日通ったとこ」

「分かる。じゃ、行くね」

そう言ったのに私の腕を少し強く引きチュッとして

また後で

と言った




私は急いで現場に向かいコッソリ自分の楽屋に入ると


赤崎「遅い！！あれほど言ってるでしょ！！初主演こかす気！？」


案の定プンプン怒った私のマネージャーが腕を組んで睨みをきかせている


「ごめんなさい！！！」

赤崎「はい。これ私服。帰りはこれ着て帰って」

「はい」


こんな事もあろうかと何着か赤崎さんには私服を渡している

最近はこんな事なかったんだけど…


赤崎「で？相手は？誰？」

「……えっと…」



スタ「Aさんお願いします」

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