藍沢先生になったフェローちゃん

その5 ページ6

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緋山「だいたい藍沢あんたね、心配なのは分かるけど、それマタハラってやつだから！」


藍沢「また、はら？」


緋山「まーいいわ。とりあえず、妊婦はストレス溜めずにいる事が1番なんだから。
Aも藍沢にムカついて家帰りたくないなら病院泊すればいいし、なんならうちくる？」


白石「うちくる？って私の家だからね！」


「え、まだ白石先生の家に居候してるんですかー？」


なんて笑っていれば、納得したのかしてないのかよく分からない藍沢先生は


立ち上がって


藍沢「産科の事は緋山ほど分かってない…なんかあったら頼む」


と言って医局を去って行った


緋山「さすが、嫁バカ。…藍沢ってほんと、あんたの事大好きで仕方ないんだね」


と笑われて、なんだか凄く恥ずかしいのと嬉しいが渋滞してる





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あれから数日経ったある日の藍沢家



藍沢「ん、早くしろ」

「なーに、耕作が甘えるなんて珍しい」

藍沢「別に甘えてない……早く、」


なんて言ってるこの人は、一緒にお風呂入りたいから始まり

髪の毛乾かしてくれだの

膝枕してくれだの


そして今膝枕したままの状態でなにを早くしろって言ってるかって？

きっと多分それは、チューってして欲しいんだと思う。

だっていつも無愛想な顔がちょっと照れて、唇が少しトンがってるから

あー可愛い。好きっ



「座って？この体勢ではちょっときつい」


大人しく座って、我慢できなかったのか彼から私に迫って………


「ゔっ……ごめん、、と、いれ」


幸い悪阻という症状は無いに近かったのに、なんだか最近胃がムカムカしちゃって、


藍沢「A大丈夫か…？」


トイレの向こうで心配した藍沢先生の声が聞こえて

嘔吐を終えた私はトイレから出て支えられながらうがいをした



藍沢「悪阻か？」

「わかんない…」



すっごく体がしんどいのもあるんだけど、

藍沢先生と昔みたいに甘い時間を過ごせれてない事もすごくしんどい



藍沢「泣かなくていい」



洗面台の下にペタっと座り込んでしんどさに泣き始めた私を

藍沢先生はギュッと抱きしめてくれて


藍沢「大丈夫」


何度も繰り返しながら私の背中をさすってくれる


「こ、さく」

藍沢「ん？」

「…キスしたい」


まだ止められない私の涙を彼は指ですくって、


藍沢「どんなキスがいい？」


なんて言われてはにかんで彼の背中に腕を回せば


たっぷりの愛を込めてじっくりと優しく甘いキスをくれた



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